子どもと鎌倉に行くときのコツ
子どもと鎌倉へ! 楽しみだけれど、子どもも楽しめるかな?と不安もありますよね。今回は、鎌倉のメジャースポットを、できるだけ快適にめぐるプランをご紹介します。子連れ鎌倉歩きのポイントはこちら!
- 疲れてしまったら楽しめないので、時間に余裕を持ち欲張りすぎないスケジュールに
- ベビーカーの方は、階段などもあるので、抱っこひももぜひ持参して
- 飽きたり疲れてしまったときのために、おもちゃやおやつも忘れずに
- 特に社寺では、騒ぎすぎないなどマナーを守りましょう
- 鎌倉は道が狭いところが多く、渋滞や駐車場探しで苦労することも。電車やバスなどを利用するのがベター
- 特に4月・ゴールデンウィーク・6月・11月・お正月は江ノ電も混雑。混雑期を外したり、すいている穴場スポットに行ったりと、プランニングの工夫を
長谷の大仏さまに会いに行こう
まずは午前中、混んでいないうちに江ノ電に乗って長谷駅から出発。長谷の大仏さまのいらっしゃるお寺、高徳院を目指しましょう。高徳院までの道はそれほど広くないため、ベビーカーの方は、人通りの多い時間になると、ちょっと大変かもしれません。拝観料を払って、高徳院の境内へ。大きな、露座の大仏さま。鎌倉の仏像で、唯一国宝に指定されています。 境内は広々として、子どもものびのび過ごすことができます。20円を払うと、大仏さまの胎内を拝観できます。「大仏さまの中に入れる!」なんて、ちょっとワクワクな体験。中は薄暗く、空洞になっています。壁には格子状の筋が見えます。これは、大きな銅の像を、30回以上にも分けて鋳造した継ぎ目なのだそう。 境内の休憩所に掛けられた大きな「わらぞうり」は、「大仏さま、座ってばかりいないで、散歩に出かけてください」と、茨城県の「松栄(まつざか)子供会」が奉納しているもの。片足90×180センチの、びっくりするようなサイズです。 大仏像は、2016年3月初めまで、修復が行われました。お化粧直しをしたきれいなお姿で、これからもお参りする人々を優しく見守ってくださることでしょう。大きな大きな大仏さまの姿は、子どもたちの心にも、印象的に刻まれるに違いありません。<DATA>
■高徳院
住所:鎌倉市長谷4-2-28
TEL:0467-22-0703
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩約7分
授乳室:無し おむつ替えシート:有り(境内トイレ)
駐車場情報・要拝観料:下記ホームページ参照
公式ホームページ
長谷観音 海を望み洞窟歩きも
高徳院を出たら、今度は長谷観音へ向かいましょう。道を戻り、道標に従って右折します。 境内に入ってすぐ、山門屋根下にベビーカー置き場があります。池のほとりをコイを眺めながら巡って。階段があるので、まだ小さな赤ちゃんなどと一緒の場合は、抱っこひもなどを使ってくださいね。4月初めなら大きなサクラが花を咲かせ、お花見が楽しめます。 金色に輝く、大きな観音さまにお参りしましょう。高さ9メートル、木造の仏像としては日本屈指の大きさ。「観音」は、人々の願いの声(音)をきく(観)という意味。11の顔をもつ十一面観音さまは、たくさんの人の願いに合わせて違った表情をし、私たちを見守ってくださるのだそう。手を合わせて、静かにお参りしましょう。
観音堂を出たら、奥に進んで。斜面の散策路には、6月、アジサイが見事に咲き乱れます。ただ、とても混雑するので、ベビーカーやお子さん連れの方は時期をずらした方が安心かも。さらに奥には、経蔵があります。壁の周りの「マニ車」を回すと、お経を唱えたのと同じ功徳を積んだことになるそう。手でくるくる回しながら歩くのも、親子で楽しめる体験です。 見晴台からは、海が見えます。食事処で甘いものなど食べて、一休みするのもいいですね。
階段を下って池の奥に進めば、弁天窟が。薄暗い洞窟に入っていく、子どもも親も、ちょっとドキドキ・ワクワクなスポットです。弘法大師空海もこちらにこもって修行されたという、由緒ある洞窟。壁面には弁天さまや十六童子が掘られていて、健康長寿や学業成就・商売繁盛などさまざまなご利益があります。
四季折々の花が咲き、海も見える長谷寺は、いつ訪れてもすてきな景色との出会いが楽しめます。大きな観音さまをはじめ洞窟やくるくる回せるマニ車、ベビーカー置き場もあって、子どももパパ・ママも笑顔になれそう。ファミリーにやさしいお寺といえそうですね。
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■長谷寺
住所:鎌倉市長谷3-11-2
TEL:0467-22-6300
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩約5分
駐車場情報・要拝観料:下記ホームページ参照
授乳室:無し おむつ替えシート:有り(境内トイレ)
公式ホームページ
その他、長谷で子どもと楽しめるスポットは?
長谷寺を出たら、江ノ電長谷駅に戻りましょう。もうお子さんが疲れてしまった、という場合は、鎌倉駅の鶴岡八幡宮まで足を伸ばさず、長谷駅より徒歩5分の御霊神社に立ち寄って境内から江ノ電を眺めるのもおすすめ。鳥居のすぐ前に踏み切りがあり、数分おきに通る江ノ電に、特に男の子は大喜びです。また、海に出るのもいいですね。駅前通りを南に歩き、突き当りを左折すれば、長谷(坂ノ下)の海へ出られます。砂遊びをしたり、波打ち際で足をチャプチャプさせたり。気候が良いときなら、レジャーシートを広げて、砂浜でお弁当にしても良いかもしれません。
長谷駅を出たら、江ノ電で鎌倉駅に向かいましょう。
鶴岡八幡宮 鎌倉随一のメジャースポット
鎌倉といえば、八幡さま! 鎌倉駅から出発です。小町通りでお土産屋さんを覗きながらのそぞろ歩きは楽しいもの。ただし人通りが多いので、ベビーカーなどの場合は、若宮大路を進むのがおすすめです。春なら、うららかにサクラ咲く段葛(だんかずら)を抜けていくのもいいですね。大鳥居をくぐり、参道を進みましょう。大石段より上はベビーカーでは登れないので、赤ちゃん連れの方は抱っこひもで。
登り切って振り返れば、鎌倉のまちを見下ろすことができます。鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府を開いた源頼朝公が、源氏の氏神をまつり、この地に築いた神社。今につながる鎌倉のまちの、中心部となってきたところです。 朱塗りの社殿にお参りを。社殿の「八幡宮」の「八」の字は、神様のお使いであるハトをかたどったもの。「ハトさんいるかな?」と、子どもと探してみるのも楽しそう。鎌倉名菓・鳩サブレーも、このハトに由来してつくられたといいます。
お宮参りや、七五三などのご祈祷も、この社殿で行われます。こうした節目の行事を、八幡さまで行うのも良いですね。 源平池では、春にはサクラが美しく咲き、冬や4月にはボタン(ぼたん苑は有料)、7月ならハスの花、冬ならカモたちを眺められます。池のほとりのベンチに腰を下ろして、ほっと一息。
舞殿手前の休憩所には授乳やおむつ替えができるスペースもあって、ベビー連れには嬉しいですね。使用の際は、スタッフの方に一声かけて。 のびやかな八幡さまの境内で、お子さんと鎌倉らしい散策のひとときを楽しんでくださいね。
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■鶴岡八幡宮
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL:0467-22-0315
アクセス:鎌倉駅より徒歩約10分
授乳スペース:有り(舞殿手前右の休憩所) おむつ替えシート:有り(境内トイレ)
公式ホームページ
子連れにやさしいお食事処「鎌倉どんぶりカフェ bowls」
お腹がすいたら、若宮大路の「鎌倉どんぶりカフェ bowls」へ。店内に「どんぶりタワー」がそびえる、遊び心あふれるお店。お料理には鎌倉野菜など地元食材がふんだんに使われています。メニューには湘南釜揚げシラス丼などの丼物、湘南シラスの和風ピザ、スイーツなども。 ランチには「お子様丼」というメニューがあります。オムレツにはケチャップで顔が描かれ、「かわいい!」とみんな笑顔になりそう。旗が立ち、子どもの大好きなカレーや唐揚げ入り。 子ども用の取り皿やカトラリー、キッズチェアなどが用意され、赤ちゃん連れの方もゆったり過ごせるソファ席への案内もしていただけるそう。おむつ替えスペースもあります。子どももこんなにあたたかく迎えてもらえるお店、本当に嬉しいですね。鶴岡八幡宮周辺でお腹がすいたら、ぜひうかがいたいお店です。<DATA>
住所:鎌倉市小町2-14-7かまくら春秋スクエア1F
TEL:0467-61-3501
アクセス:JR鎌倉駅より徒歩約5分
授乳室:なし オムツ替えスペース:あり
公式ホームページ
子どもとめぐる鎌倉……学校の授業にも登場する場所なので、きっと「ここ行った!」と印象的に心に刻まれることでしょう。情緒あふれるまちで、パパやママもほっと一息。お子さんとすてきなひとときを過ごしてくださいね。
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