1人でいるときに不足している?
依存体質は、相手の負担になることも
そういう人は、誰かと結婚したことで満たされるところもあるかもしれませんが、パートナーに寄りかかる分、相手の負担になります。
それで関係が壊れることは少なくありません。
さらに言うと、自分の心の隙間というのは、自分でしか埋められないんですよね。
例えば、いくら相手に愛してもらったところで、自己肯定ができていない人は「私はそんな愛されるような人ではない」と愛情を上手に受け取れないことが多いもの。結局、自分で自分を受け止め、肯定しない限り、心の穴はふさがらないのです。
だから、依存体質の人が結婚したら、一時的には幸せになれますが、長期的に幸せになれるか?というと、いつか必ず精神的な自立しないとうまくいかなくなる状況になってきます。
つまり、遅かれ早かれ、自立せざるを得なくなるのです。そういう意味で、結婚は、「自立を学ぶための修行の場」になるでしょう。
結婚にこだわりがある?
では、結婚にこだわりが強い人は、どうでしょうか?人はこだわればこだわるほど、生きにくくなるものです。ましてや結婚生活は自分1人のものではなく、パートナーと共に作っていくものです。
何もかも価値観が合う相手なんていないので、理想通りにいかないこともたくさん出てくるでしょう。
例えば、生活面では、
・落ち着いた生活を送りたいのに、パートナーがホームパーティーばかりやりたがる。
・休日はゆっくりと過ごしたいのに、パートナーの親が頻繁に遊びにくる。
・リビングルームはシンプルにしたいのに、パートナーが趣味のグッズを置いてしまう。
・バスタオルの洗う頻度で、パートナーに文句を言われる。
・朝ごはんくらいは一緒に食べたいのに、パートナーは朝ごはんを食べない。
・ペットの世話は苦手なのに、パートナーが「犬を飼いたい」と言い出す。
など、理想の生活とは違うことが色々と出てくるでしょう。
またパートナーも、結婚当初は理想的な人だったとしても、変わってくることもあります。
結婚した時はエリート会社員だったのに、数年後には会社の倒産やリストラ、大病を患うなどで、働けなくなることだってあります。
さらにイケメン(美女)だったはずなのに、ぶくぶく太り、着ぐるみを着ているような容貌になることだってあるでしょう。
また、子供の成長や親の介護など、自分たち以外の変化にも対応をする必要が出てきます。ハッキリ言ってしまえば、自分のこだわりの生活が守れることなど、稀でしょう。
こだわりがあればあるほど、ストレスはたまり、その生活を続けるのが困難になってきます。
結局、そういう人にとって結婚は、「こだわりを捨て、柔軟性と忍耐力を持つことの修行の場」となるでしょう。
つまり、自分が“納得できた結婚”であっても、ただただ幸せになれる、とは限らないのです。
では、「妥協」「納得」以上に、大切なものは何でしょうか?それを次のページで紹介します。