建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

家族を包み込む大屋根の家[Lean-to House](2ページ目)

目黒通りにほど近い住宅地に建つ、平屋と3階建ての母屋が合体した住宅です。平屋はパブリックな大屋根の大空間、母屋は個室を積み上げた箱型の建物で、平屋の南側には隣家の緑を借景にした広い庭が広がっています。

執筆者:川畑 博哉

LDKの頭上に横たわる11本の大梁


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LDK
テラス側からLDKを見通す。床はウォールナットのこだわりのフローリング。床暖が入っている。
LDK
キッチンからリビングを通して南側の明るい中庭を見る。ボール型とダイニングテーブルの上の傘型のペンダントライトはルイスポールセン。
LDK
部屋の西側から東側のアプローチを見る。
テラス
左右の大きな2枚のスチールサッシを内側にスライドさせて広いテラスに出る。内部から連続する大梁がテラスの庇を支えている。テラスはウリン材でできている。
中庭
中庭から平屋棟を見る。ウッドチップが敷かれた中庭に植えられたイロハモミジとハウチワカエデ等の緑が目を楽しませる。写真:中村 絵


玄関から右回りに足を進めると、太くて長い梁が放射状に横たわる天井に圧倒されます。米栂の集成材の梁の高さは51cm、厚さは12cm、長さは短いもので6m、最も長いもので8.5mもあります。
この11本の梁は、約32帖のLDKの柱の無い大空間を造り出すために導き出された、最も合理的な構造なのです。梁が造り出す壁と屋根との隙間は、ハイサイドライトとなって外の光を取り込み、室内を明るく照らします。
◆建築データと建築家プロフィール


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