3つの寝室をつなぐ2階のアトリエ空間
1. 構造用OSBの壁で囲われた階段室。 |
2. 上部の採光用の窓が、北側の階段室を明るく照らす。 |
3. 新旧の梁が組み合わされ現しになったアトリエの天井。天井裏はスギの野路板張り。床はオーク無垢材のフローリング。 |
4. 2階には南向きのオーク無垢材のフローリングの3つの寝室がある。 |
2階には6帖のアトリエと3つの寝室があります。寝室はいずれも南向きのオーク無垢材のフローリングの明るい部屋で、それぞれ8.5帖、5.5帖、7.4帖の広さがあり、アトリエを介して行き来する事ができます。
造り付けのテーブルのあるアトリエは、天井の高い伸びやかな空間。見上げると屋根を支える梁が現しになっていて、ここがリノベーションであることを主張しています。
かつて日本の民家に普通にあった「玄関でもあり作業空間・炊事場でもある多目的に使える土間」「ハレとケによって戸や襖で変幻自在に間取りを変える続き間」「訪れた人が腰かける屋外でもあり屋内でもあるフレキシブルな縁側」など、文化や気候によって蓄積された住まいのかたちは、リノベーションによって、今の暮らしにフィットする「新しい和風住宅」として蘇りました。
◆建築データと建築家プロフィール