「ごめんなさい」を言い過ぎる子

泣く子ども

とっさに「ごめんなさい」が出る子は、怒られることへの恐怖が強いようです

自分が悪くなくても、とっさに「ごめんなさい」と言ってしまう子がいます。その子の性格や、その時の状況にもよりますが、あまりにも多いと心配になってきます。

相手の気分を害することを怖れ、常に周りの大人や友だちの顔色を見ているような、おどおどした態度が見られたりもします。「どうして悪くないのに、謝るの?」「ごめんなさい」……なんて会話になってしまったり……。

自分は間違っているのではないか、自分は他人を不快にさせているのではないか。いつ怒られるかわからない。そんな不安と緊張が続いている感じを受けることもあります。


親である自分のことを見直してみよう

電車の中で足を踏まれて、とっさに「すみません」と謝ってしまい、悔しい思いをした、という話を聞いたことがあります。自分が被害者なのに……と。「しかも、足を踏んできたオヤジはさも迷惑そうな顔でこちらを見たのよ!」なんて。

こういう経験のある女性は少なくないようです。不測の事態が起こったら、とりあえず謝ってやり過ごす、というのは「弱者の知恵」かもしれません。また、女性は「自分より相手を優先する」ことが、「女らしさ」だと教育されてきています。

私たちのコミュニケーションパターンは、自分や相手を尊重できるか(OKを出せるか)という軸で、次の4つに分かれると言われています。

図

 

やはり、自分も相手も尊重できる、対等でさわやかな関係が理想でしょう。しかし、日本人、特に女性は「I’m not OK , You’re OK.」の受け身的、非主張的な人が多いと言われます。

子どもは同性の親をモデルにすることが多いので、男の子の場合はお父さんに、女の子の場合はお母さんに「受け身的コミュニケーションのくせがないか?」をチェックしてみるとよいかもしれません。


謝りすぎることのデメリット

自分が悪くなくても謝るというのは「他人と揉めたくない。相手を立てて、良好な人間関係を維持したい」という思いの表れでもあります。しかし、現実の人間関係では、波風が立つことを完全には避けられません。そういう中で「自分さえ我慢すれば」というのは、全体的・長期的に考えると、よくない結果になることが多いようです。

常に自分に我慢を強いることになりますし、割り切れない思いを飲みこんでいくことにもなります。また、すぐ謝る人だと認識されてしまうと、周りから「とりあえず、こいつのせいにしておけばいい」と思われてしまうかもしれません。相手が謝ったという事実だけで「自分は悪くない」と主張する人もいます。

謝るというのは、自分の非を認めるということです。「悪いことをしていないのに謝る」という自己否定の繰り返しは、やがて「自分の存在自体が悪い」という自己暗示になってしまうかもしれません。「言霊」という言葉がありますが、私たちが使う言葉は、自分や相手に影響を与えていくものです。

>> では、親はどのような対応をすればよいのでしょうか。