言い訳できない復帰2戦目、スランプ脱出なるか
日経新春杯の凡走は「重賞だから」あるいは「久々のレースだったから」など、いろいろな理由をつけることができました。しかし、このアメジストSに関しては、言い訳ができません。ここでも凡走してしまうと、もう出口の見えない状況です。今回コンビを組むのは、イタリア人ジョッキーのミルコ・デムーロ騎手。10年以上前から日本にスポット参戦しては活躍し、昨年からはJRA所属の騎手として、通年で日本のレースに乗ることとなりました。そして、その一年目からいきなりG1を4勝する大活躍。昨夏にも一度コンビを組んだこのトップジョッキーに期待するしかありません。
レース前、スタッフからは「相変わらず気の悪いところを見せているが……」というコメントが聞かれたように、いつの間にかシャドウダンサーはすっかり気まぐれキャラ、気分屋キャラになってしまいました。課題はどう考えても精神面で、集中して走ればこのクラスを突破できるはず。だからこそ、デムーロ騎手のエスコートに期待したのです。
前日に降った雨のせいで、この日の芝コースは水分を大量に含んだ「重馬場(おもばば)」。そんなタフなコンディションの中で行われたレースをご覧ください。頼むぞ、シャドウダンサー!
アメジストSのレース映像(シャドウダンサーは黄帽の6番)
今後に望みをつなげた走り、次こそ勝利を!
耐久戦の様相を呈したこのレース。1、2着の馬からは離されたものの、シャドウダンサーも力強く伸びて3着を確保しました。3着で喜ぶのは複雑ですが、それでもここ最近のレースぶりを考えれば、とりあえずはホッと一安心。もう一度上を目指す兆しは見えた気がします。とはいえ、3着では完全復活とは言えません。今回のレースを制したアングライフェンは成長著しい注目株。2着のケイアイチョウサンは、かつて重賞レースを制した実績馬。ですから、上位2頭が強かったのは確かですが、それでもあっさり離されてしまいました。
ちなみに、シャドウダンサーはホワイトマズルという父の子。ホワイトマズルの子には、こういった泥んこの芝状態に強い馬が多く、シャドウダンサーにとっても今回のコンディションは味方したと言えます。おそらく上位2頭にも味方したのでしょうが、とはいえ、もう少し食い下がって欲しかった……
おっと、ついつい欲が出てしまいました。昨夏のレースぶりを考えれば、今回は3着でも十分じゃないですか。とりあえずは、兆しが見えただけで十分。久々の勝利はこの後のレースで望みましょう! きっとシャドウダンサーはやってくれるはずです。
なんとか1600万下を突破して、重賞レースに再挑戦して欲しい。シャドウダンサーの道のりは続きます。追いかけ続けますよ!
(リンク)
シャドウダンサー|netkeiba.com
日経新春杯|2016年1月17日|競馬データベース-netkeiba.com
アメジストステークス|2016年2月21日|競馬データベース-netkeiba.com