中~高速走行時でも安定感は抜群

WRX S4

安定性と旋回性能のバランスが光るWRX S4。VTD-AWDは、イニシャルトルクが前45:後55。プラネタリーギヤ式のセンターデフを搭載


一方の高速走行ができる平坦路コースには、「VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)」のWRX S4とレヴォーグ2.0、「DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」方式のAWDとしてWRX STI、「ACT4(アクティブトルクスプリットAWD)」インプレッサSPORT、レガシィB4が並んでいた。

最もパワーのあるWRX STIには、電磁式LSDのデフロック率をロックからフリーまで6段階で設定できる「MANUAL」と3種類のオートモードを備えた「マルチモードDCCD」があり、状況に合わせてチョイスできる。

「DCCDオート」では、作動制限力を低めて回答性を高める「AUTO-」と、トラクションを高める「AUTO+」、オールラウンド性の高い制御を行う「AUTO」が用意される。

WRX STIは、腕のあるドライバーであれば、簡単にきっかけを作ってお尻を出しながらも自在に車両のコントロールが可能で、そのコントロール性の高さが大きな魅力だが、自分では限られた走行時間と周回数ではスピンや雪壁に突っ込まないようにするのが精一杯だったが、最も楽しめたモデルだったのも確か。

平坦路コースでは、小さくて軽く、取り回ししやすいインプレッサも好印象だったが、軽めのパワステはそのフィードバックもやや希薄な印象だ。逆に重いレガシィB4は、安定感こそあるが、重いだけに滑り出したら止まりにくく、X-MODEの存在が頼もしい。レヴォーグ2.0とWRS S4は、コーナーでの回答性と安定性の高いバランスが身上なだけに、どんな曲率のコーナーでも路面でも走りやすく感じた。

林道でも高い走破性と安定感を披露

SUBARU_FORESTER

林道コースでは、フォレスターのターボとレヴォーグの1.6を試乗。両モデルともに林道を走ったが、クリアランスのあるフォレスターの方が林道では安心してドライブできた


さらに、林道を含む一般道でもレヴォーグ1.6、フォレスターXT(ターボ)を試乗。こちらでは圧雪路の走破性の高さやオンロードでの思いのほか快適な乗り心地が確認できたほか、路面に雪が残っている状態では当然ながら「アイサイト」も作動せず(もしくは認識せず)、逆に国道など除雪が行き届いている場所では十分に使えることが確認できたのも収穫だ。

いずれのモデルもVDC(横滑り防止装置)やVDCを含む「X-MODE」の制御が巧みで、すべての試乗車に提供されていたブリヂストンの「BLIZZAK(ブリザック)」の「VRX」やSUV向けの「DM-V2」の雪上、氷上(に近い)性能の高さもあっただろうが、スバルAWDの抜群といえる安定感や安心感、そして愉しさがよく分かる一日だったし、スバル開発陣のAWDへの情熱も十分に伝わってきた。

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