夕やけだんだん、七面坂を見て、御殿坂でタンメンを食べる
谷中銀座商店街から日暮里駅方向に向かうところにあるのが、猫のいる坂道としても有名なの「夕やけだんだん」だ。坂名通り、階段になっている。この階段をのぼって、振り返ると谷中銀座商店街の入り口が見える。谷根千の坂散歩のなかでもハイライトだ。
夕やけだんだんの住所は西日暮里3丁目。ここに谷中銀座商店街があるけれど、谷中の中心はさきほどのさんさき坂あたりということになる。この夕やけだんだんをのぼった場所から東南に方向にのびているのが七面坂だ。
この七面坂には、なんと台東区と荒川区の説明板がある。それぞれの区側に建てらている。まずは、荒川区はこちら。
坂の北側にある宝珠山延命院の七面堂にちなんで、坂名がつけられたとある。その向かい側に建っているのが、台東区教育委員会の説明板。
夕やけだんだんから日暮里駅方向への道が御殿坂だ。坂の北側が荒川区、南側が台東区になっている。
もともと御殿坂は違い場所にあったそうだが、日暮里駅などができて、消滅したため、この坂が御殿坂となったそうだ。
この標識から少し戻った場所に甘味中華がある。僕は下関マグロ名で、町中華探検隊に参加しており、『散歩の達人』(交通新聞社)などで連載もしている。現在、町中華探検隊のメンバーは20数名ほど。この日、LINEで谷中の甘味中華に行く人を募ったが、誰もいなかった。とほほ。まあ、平日(火曜日)の昼時だしね。
実は、ここには同じような甘味中華が2軒ある。ここに来るまで、どちらにしようかと悩んでいたが、なんと花家さんは、火曜日定休のようで、この日はお休み。自動的にあづま家さんへ。
さすがに、観光地なので、少々高めの値段か。サービス品の ラーメン餃子セットが気になるなぁ。でも、タンメン 780円を注文。裏には甘味があるようだ。
時刻はお昼過ぎ。先客が何人かいたけれど、次々と会計をして出ていった。
ほどなく、僕の注文したタンメンが運ばれてきた。割り箸とスープをすくう木製のおたまのようなものが丼にのせてあったが、ちょっとどかして撮影。
まったく期待していなかった(すみません)のだが、これがなかなかの美味。野菜もいろいろな種類がたっぷり。豚肉も入っているね。麺は太めの四角いもの。スープはやさしい塩味。薄目の味付けだったこともあって、おいしく、全部飲み干してしまった。
富士見坂の上には荒川区の説明板がある。「現在でも富士山を望むことができる坂である」の隣に「最近まで地上から富士山が見える坂でした」というシールが貼られていて悲しい。富士山との間に高層のマンションができて、見えなくなってしまったようだ。
さらに、まっすぐ行くと、西日暮里公園がある。ここから、JR西日暮里駅を見たのがこちらだ。
ここからの景色だと、田端に続く台地の様子がよくわかるだろう。湯島駅から、西日暮里駅までの坂を堪能したお散歩、全長は8km、標高差は52m。けっこう歩いた感じだ。
今回のコースはこちら。