2歳児が人のものを取る・おもちゃを取るのは何故?
お友達のおもちゃは魅力的!
<目次>
「おもちゃがほしい」時の手続き
お友達が持っているおもちゃをかりたい時は、「かして」と言う。相手の子が「いいよ」と言ってくれたらかりることができる。「かして」「いいよ」これがセットで成立することを、まずは教えてあげましょう。もし言わずにかりてしまった時は、やりなおし。ママもお友達に一緒に伝えるスタンスでいると、子供も安心します。ここでネックになるのは、相手の子が返事をしてくれない場合です。かしたくない時、どうしようか迷っている時等は、返事ができずに、固まってしまう子もいます。そのような時は、子供に相手の子の表情を良く見るように促してみましょう。相手の子がどんな気持ちでいるか想像する助けになります。合わせて、返事がない時は待つこと、少ししてから再度伝えることを提案してみましょう。そうすることで、相手の気持ちを尊重することを学びます。
「人のものを取る」「おもちゃを取る」のを繰り返すのは何故?
「貸して」「いいよ」の手続きがわかっているのに、何度も同じことを繰り返す。ママも「もういい加減にして!」と言いたくなる……。そういうことありますよね。お友達が使っているけれど、自分も使いたい。待てない! 今欲しい! 自己中心性の高い2歳児は、このような気持ちを常に持っています。その上で、貸し借りのルールを学んでいる段階。この2つの気持ちに板挟みになり、せめぎあっているのです。子供にとって、手続きを覚える以上に大変なのは、自分のやりたい気持ちと折り合うこと。つまり、頭ではわかっているけれど、気持ちの折り合いが付かずに、おもちゃをとってしまうケースの方が多いと言えます。何度も繰り返す子への関わり・子育てのポイント
子供が自分で考えられるような働きかけがお勧めです。
お友達におもちゃを取られた時が関わり時!
いつもはおもちゃを取る側なのに、取られてし待った時は最大のチャンス。子供にしっかりと「取られた時の気持ち」を印象付けてあげましょう。まずは、「急に取られると悲しいね」「嫌な気持ちになるね」と子供の気持ちに共感します。その上で、「かしてって言ってもらえると安心だね」と伝えてあげましょう。この場面では、子供の残念な気持ちに十分共感するのがポイントです。子供のいつもの様子を引っ張り出して、「あなたもいつも…」という話は、残念な気持ちに浸っている子供には通じません。逆にここで十分共感してあげることで、次におもちゃを取ってしまった時、相手の子の気持ちを想像するように、導きやすくなります。
ママのストレスは相手の子やママに悪いな……という気持ち
我が子が遊びに行くたびに、お友達のおもちゃを取るとなったら、ママの心も穏やかではいられません。子供がおもちゃをとったことで、相手の子が泣いてしまったり、機嫌が悪くなったりしたら、申し訳ない気持ちになるのも自然なことです。もし、おもちゃを取るのを容認していたり、関わるのを放棄していたとしたら、周りの目が厳しくなるのも当たり前のこと。でも、場面を見るたびに子供にまっすぐに語り掛け、関わりを持ち続けている人に対しては、理解してくれます。おもちゃを取ってしまうのが今の課題で、頑張って関わっていることを周囲の人に伝えつつ、ママの心も穏やかに過ごせるよう工夫してみるのはいかがでしょうか?【関連記事】