富士山の絶景を楽しみます
「新倉山浅間公園」に隣接してまつられているのが、新倉富士浅間神社。まずは、神社をお参りします。新倉富士浅間神社
神社境内から先に待ち構えているのが、397段の石段。
397段の石段
運動不足だと、ちょっとシンドイですね。ゆっくり登りながら後ろを振り返ると、富士山が大きく見えます。
石段を上り終えると、目の前に見えるのが高さ19.5mの「忠霊塔」。正式名称は、「富士吉田市戦没者慰霊塔」といいます。
高さ19.5mの「忠霊塔」。正式名称は、「富士吉田市戦没者慰霊塔」
この塔は、大阪の四天王寺の五重塔を模して造られたそうですが、歴史はそれほど古くなく、昭和30年代に(昭和34年起工、37年完成)、明治以降の戦争(日清、日露、第一次世界大戦、太平洋戦争)で亡くなった富士吉田市出身者を合祀するために建てられたものだそうです。
そして、この「忠霊塔」の裏手に設けられている「展望デッキ」が、ウワサの絶景スポット。
五重塔と富士山が組み合わさった絶景が広がる
たしかに、これは絶景ですね!
五重塔と富士山が組み合わさり、「これぞ、日本!」という感じの景色です。しかも、家々の屋根には雪が残っていて、これもまた美しいですね。
春には、本数こそ多くないものの桜も咲くので、桜、富士山、五重塔と、三拍子揃った景色が楽しめるそうです。
桜の季節に。出典元:アマナイメージズ
五重塔が歴史あるものでないのが、少し残念ですが、一度は訪れてみる価値のあるスポットだと思います。
さて、この景色を見るだけでは、旅行としていささか物足りないので、以下、周辺のおすすめスポットやグルメをご案内したいと思います。
新倉山山頂などをめぐるハイキングコース
「新倉山浅間公園」の裏手から続く、新倉山山頂などをめぐる、所要時間70~80分ほどのハイキングコースがあります。公園周辺の案内図が、神社の表参道入口に設置されているので参考に!
途中、アヤメの群生地があり、6月上旬にはアヤメと富士山の優雅なコントラストを楽しめるそうです。今回訪問した日は積雪していて、ハイキングコースを歩くのは無理でした。
富士山レーダードーム館
次に紹介するのは、「道の駅 富士吉田」に隣接する「富士山レーダードーム館」。富士山レーダードーム館
屋根上に設置されている気象レーダーとドームは、1964(昭和39)年に富士山頂に設置され、1999(平成11)年にその役割を終えるまで、「台風観測の砦」としての役割を果たした実物です。
富士山気象レーダー設置の物語は、NHK『プロジェクトX』の記念すべき第一回で取り上げられたので、ご存じの方も多いかも知れませんが、「ドーム館」では、『プロジェクトX』では紹介しきれなかったドキュメント番組も放映しています。
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■富士山レーダードーム館
富士吉田観光(一社 ふじよしだ観光振興サービス)
忍野八海(世界遺産)
「忍野八海(おしのはっかい)」までは、「新倉山浅間公園」からクルマで20分ほど。富士山の伏流水に水源を発する8つの湧水池と、水車小屋や茅葺き屋根の古民家、雄大な富士山があいまって、美しく牧歌的な風景をつくりだしています。
景観のみならず、富士登拝を行う富士講信者の巡礼地としての歴史などの観点から、2013(平成25)年6月には、世界遺産富士山の構成資産の一部として認定されました。
忍野八海資料館の展望台からの眺め
「忍野八海」を訪れたら、資料館(入場料300円)への入館をおすすめします。資料館の展望台からの眺めが最高なのと、敷地内に保存されている18世紀後半に建てられたという大型農家は内部も見学することができ、一見の価値ありです。
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■忍野八海
忍野村観光情報
甲州名物「ほうとう」
甲州(山梨県)名物といえば「ほうとう」。甲州に来たら、これを食べなければ!と思います。甲州名物「ほうとう」
コシのある平たいうどんを、味噌仕立ての汁で、カボチャなどの野菜やキノコと一緒に煮込んだ郷土料理は、体を芯から温めてくれます。