甘縄神明神社~鎌倉一古い神社でお花見を
光則寺を出たら参道を下り、大通りの十字路に出たら、信号を渡っていきましょう。鎌倉彫のお店の角を曲がると、長谷の鎮守さま・甘縄神明神社に着きます。鎌倉で一番古い神社。奈良時代の710年、由比の長者・染谷太郎時忠(そめやたろうときただ)が、山上に神明宮、麓に圓徳寺(えんとくじ)を建立したのが起源です。後に地名の甘縄が寺号となり、神社は昭和7年に「甘縄神明神社」と改称。今なお慣習で、「甘縄神明宮」とも呼ばれます。甘縄(あまなわ)という字は、海辺のこのまちらしく、漁をなりわいとしていた「海女(あま)」さんや、漁に使う「縄」などにちなみつけられたともいわれています。4月初めには鳥居辺りにソメイヨシノが美しく咲き、ひっそりとした境内で静かなお花見が楽しめます。
石段を登り、お参りしましょう。天照大御神をまつる神社。境内には、北条時宗公産湯の井などがあります。境内からは、青い海も見えます。心が静かになる、趣ある神社です。
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■甘縄神明神社
住所:鎌倉市長谷1-12-1
YAHOO!地図
甘縄神明神社を出たら、先ほどの大通りから駅に戻りましょう。このほか、時間があれば江ノ電線路沿いに極楽寺方面に歩いたところにある御霊神社にも立ち寄ると、4月初めにはサクラが楽しめますよ。
シンポジオン~長谷駅そばの古民家イタリアン
長谷かいわいでお腹がすいたら、古民家レストラン「シンポジオン」でのお食事はいかが。長谷駅から海方面に徒歩約2分。歴史の風格漂う一軒屋のイタリアンレストランです。店内は、古民家のたたずまいを生かした、上質な空間。
メインのついた2700円のランチをいただいてみました。
まずは紅芯大根の、きれいな紅色のシャーベット。そして、お魚のカルパッチョやパテ、スープの乗った前菜の盛り合わせ。いいお味です。
ニンジンの練りこまれた赤いフォカッチャは、ふんわりと軽い食感。メインは真鯛か鶏肉か選べて、三浦の真鯛はパリッとした焼き加減で、添えられた鎌倉野菜も、それぞれの素材の味がよく生きています。
赤いゴボウなど、かわった野菜が楽しい。三浦漁港の魚介類、鎌倉野菜など、新鮮な地場の食材がふんだんに用いられています。デザートはリンゴのクラフティ。どのお料理も、落ち着いた正統派の味。
長谷駅のすぐそばでありながら、古民家のたたずまいに落ち着くことができる、癒しの空間です。
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■シンポジオン
住所:鎌倉市長谷2-17-2
TEL:0467-22-0624
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩1分
ホームページ:http://www.symposion.jp/
……のんびり江ノ電に揺られて、長谷かいわいで花散歩。2016年3月いっぱいまでは、鎌倉のサクラで有名な鶴岡八幡宮の参道・段葛(だんかずら)も工事予定なので、鎌倉からちょっと足を伸ばして散策するいい機会かも。長谷では歩いてすぐのところに、さまざまな花の咲く社寺がいくつもあるので、1日、お花見散策が楽しめますよ。
うららかな春の日差しの下、すてきな花との出会いを求めて、お花見散歩に出かけてみてくださいね。