「キッチンまつば」で昔ながらのオムライスをいただく
本郷通りからだと「まつや肉店」の少し先にあるのが「キッチンまつば」さん。老舗の洋食屋さんだ。少し前に喫茶店のオムライスを食べ歩いていたのだが、そういえば洋食屋さんのオムライスってどうなんだろうか。お昼過ぎの時間帯に入ってみる。
テーブルがいくつかある。先客は若い男性3人組、高齢のご婦人。店のフロアには高齢の女性と若い女性がいらっしゃる。若い女性がお水を持ってこられたので「オムライスをください」と言うと、「2種類あるんですけど」とメニューを指さす。特製オムライスは1100円、ただのオムライスは850円。「普通のオムライスでお願いします」と注文。
このオムライス、かなりおいしかった。ひょっとしたら、自分の人生でいちばんおいしいオムライスかもしれない。ふわトロの卵ではない。しっかりバターライスを包んでいる。バターライスもやさしめのケチャップ味でおいしい。サラダと味噌汁がこれまたよく合う。けっこうな量だった。
このあとカップルのお客さんがきて、特製オムライスを注文していた。見れば、デミグラスソースがたっぷりの、たぶんふわトロ卵のオムライスだ。
「ゑちごや」さんでタンメンをいただく
帰りは菊坂下まで歩き、言問通りを東京メトロの根津駅まで歩いた。が、菊坂下の手前にこんな店を発見。「ゑちごや」さんだ。のれんには、創業明治10年とある。右のショーウィンドウには和菓子が置かれ、左側の食品サンプルには、タンメンなどがあった。これもある意味、町中華ではないか。今日は無理だが後日、うかがおうと思った。
というわけで、すぐに翌日やってきた。暖冬だといわれていた東京が急に寒くなった日、お店に入ったのはお昼過ぎ。カウンターと4人掛けテーブルが3つ、2人掛けテーブルが1つあった。4人掛けに女性2名が甘味を食べている。2人掛けのテーブルにサラリーマン風の男性1名がカレーライスを食べている。カウンターの若い男性の焼き魚定食が提供されたところだ。
メニューを見よう。なるほど、甘味処中華といえば、浅草の山口家本店にうかがったときのことを思い出した。あそこも餅入りラーメンがあったが、ここもあるね。迷ったけれど、タンメンを注文。
しばらくして、タンメンがやってきた。あー、これはもう見ただけでおいしそう。
黄色めの麺は中太のストレート麺だ。これが旨い。野菜、お肉もたっぷり入っている。これで650円というのはお値打ち。明治10年創業明治ということは、樋口一葉もきたのだろうか。
いやぁ、めちゃくちゃ美味しいタンメンだった。体も温まったなぁ。この日も「まるや肉店」に寄り、晩御飯用に「ピーマン」「とうがらし」「菊坂コロッケ」を購入。
「ピーマン」はピーマン肉詰めを揚げたもの。「とうがらし」は青唐辛子が入ったもので、けっこう辛い。
なんとも楽しい菊坂散歩、また出かけたい。
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