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毎月分配型ファンドの運用成績ランキング

昨今の不安定な市場環境により、毎月分配型ファンドは大幅な基準価額の低下や分配金の引下げに見舞われるなど、軒並み苦戦を強いられています。分配金を支払いながらも、良好な成績を収めた毎月分配型とは果たしてどのようなラインナップなのでしょうか。今回は、過去3年間のシャープレシオ(リスク調整後リターン)が高かった毎月分配型ファンドに着目しました。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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ハイブリッド証券が上位に名を連ねる

年12回決算を行う毎月分配型ファンドについて、3年間シャープレシオ(年率)の高い順に上位20銘柄を抽出したところ、首位に立ったのは米国のハイブリッド証券に投資する「パインブリッジ米国優先証券ファンド(為替ヘッジなし)」でした。このほか、4~6位にもハイブリッド証券を投資対象とするファンドがランクインしました。

毎月分配型ファンドundefined3年間シャープレシオ(年率)ベスト20

毎月分配型ファンド 3年間シャープレシオ(年率)ベスト20


ハイブリッド証券とは、株式と債券の両方の特徴を併せ持つ証券のことです。具体的には、優先株のように株式であるにも関わらず議決権を有していなかったり、永久債のように負債であるにも関わらず返済の期限の定めがなかったりといった特徴があります。その他、発行体が債務不履行に陥った(デフォルト)時の返済順位が通常の債務よりも劣る劣後債や、残余財産の優先分配権を有する優先出資証券もハイブリッド証券に含まれます。あらゆる「条件」が付いている分、国債や投資適格社債などと比べて相対的に利回りが高くなっています。

固定、中~低リスクのバランス型も好調

10位以下では特に、バランス型の健闘も目立ちました。バランス型ファンドには、資産配分があらかじめ固定されているもの(固定型)と、市場環境に応じて資産配分を柔軟に変更させる可変型があります。今回ランクインしたバランス型は、3位の「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」を除き、全てが固定型でした。また、債券の組入比率が相対的に高水準に保たれているタイプのほか、円建て資産の割合を高めに設定しているタイプも、シャープレシオが高いという結果になりました。
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