ハイブリッド証券が上位に名を連ねる
年12回決算を行う毎月分配型ファンドについて、3年間シャープレシオ(年率)の高い順に上位20銘柄を抽出したところ、首位に立ったのは米国のハイブリッド証券に投資する「パインブリッジ米国優先証券ファンド(為替ヘッジなし)」でした。このほか、4~6位にもハイブリッド証券を投資対象とするファンドがランクインしました。ハイブリッド証券とは、株式と債券の両方の特徴を併せ持つ証券のことです。具体的には、優先株のように株式であるにも関わらず議決権を有していなかったり、永久債のように負債であるにも関わらず返済の期限の定めがなかったりといった特徴があります。その他、発行体が債務不履行に陥った(デフォルト)時の返済順位が通常の債務よりも劣る劣後債や、残余財産の優先分配権を有する優先出資証券もハイブリッド証券に含まれます。あらゆる「条件」が付いている分、国債や投資適格社債などと比べて相対的に利回りが高くなっています。