お通夜の服装に私服を選ぶ際のマナーとは?
突然の訃報! お通夜の服装、どんな私服がマナー違反?
これは都会の葬儀斎場や火葬場の予約がすぐに取れないことに関係します。とは言っても、いつ突然の悲報が入ってくるかはわかりません。また地方では喪服でなくとも、すぐに駆けつける意味で平服の方も多いでしょう。こんな時のお助け服装マナーをご紹介いたします。
<目次>
仕事場から直接お通夜へ行く場合の服装……スーツ姿は問題ない?
・ネクタイだけでもブラックに!男性の場合は勤め先で訃報を聞くと、直接お通夜に向かうケースが多いでしょう。スーツは仕事柄落ち着いた色目のものでしょうから、ネクタイや靴下をブラックに変えるだけでOK。タイピンはおすすめできません。靴下は紺でもよいので、ネクタイと一緒に会社の引き出しやロッカーに常備しておくとよいでしょうね。もしなかった時はコンビニや100均ショップで調達します。ちなみに冠婚葬祭で使える黒・白は、ほとんどの100均ショップで売っています。
会社の制服でお通夜へかけつけるのはマナー違反になる?
・OKです。女性の場合、職場の制服は色も落ち着いて品の良いものが一般的です。もし派手な色が目についたなら、グレーや黒色のジャケットやカーディガンをその上から羽織れば隠れます。いざと言う場合に備えて、日頃から会社のロッカーに用意しおくと安心ですね。その上インナーも黒に着替えられたら完璧です。
喪服じゃなきゃダメ? 私服で外出していた場合はどうするのか
・できる限りお通夜に適した服装に配慮。ハデな色のジャケット等を着ていたなら、ファストファッションなど低価格の店舗で、グレーや黒色のカーディガンを購入して着替えます。ストッキングはもちろん黒。アクセサリーは外し、薄化粧にします。髪が長ければゴムなどですっきりとまとめておきましょう。
化粧を落とし、ノーメイクにするのはマナー違反?
ノーメイクはNGです。基本は薄化粧。色や下地を控えめにします。昔は「方化粧(かたげしょう)」といって口紅を使わないしきたりがありました。「悲しみで紅もひけない」という意味をさします。しかし現在ではナチュラルな化粧をするのは最低限のマナー。口紅は薄く塗る程度にします。反対にノーメイクは失礼になります。
基本の色は黒色、バッグや靴は黒ならエナメルでもOK?
・いいえ、それはNGです。いくら黒を基調としたものでもエナメルは光沢素材。シンプルな形と言えども避けます。基本は光沢のないもの。もちろん光沢が無くても派手なデザインはいけません。出先でかけつける場合、カジュアル、派手なバッグを持っていたなら目立たない色目の紙袋などにしまい、会場に行けばよいでしょう。靴は黒以外でも紺など目立たないものなら大丈夫です。
数珠がない! どうすればよい?
・なくても差し障りありません。手を合わせ合掌します。数珠がないからと故人にお祈りをしてはいけないことはありません。また人に貸してもらってまでお祈りをささげなくてもよいのです。仏教徒でない方は数珠を持っていなく当然なのですから。
袱紗(ふくさ)がない場合、そのまま持参してもよい?
・ハンカチで代用します。目立たない色としては、黒や白色。持ち合わせがない場合はコンビニや100均ショップ、またはスーパーやホームセンターなどで調達できます。コンビニは早朝、深夜でも空いているので便利です。包み方は「袱紗(ふくさ)と受付での作法(弔事)」を参考にして下さい。
お通夜では、子どもの服装は何を着せる?
・黒、白、紺、グレーなど地味な色目でカバーします。幼稚園や学校から直接かけつける場合、制服を着用しているのならベスト。ですが制服でない場合はジャケットやカーディガンを黒、白、紺、グレーなど地味な色目でカバーして着用させます。自宅から準備して行けなかったならば、大人と同様、ファストファッションなど低価格の店舗で購入します。また靴の汚れは濡れティッシュで軽く落としておくとよいでしょう。
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