アンチェル(指揮) チャイコフスキー:交響曲第4番、3大バレエ組曲、他
1958年から翌年にかけてウィーン交響楽団とPHILIPSレーベルに収録された一連のアンチェルの録音のなかから、チャイコフスキーを集成。3大バレエ以外は世界初CD化となる貴重な音源です。同時に発売される「新世界」他の2枚組(PROC1915/6)と合わせて、アンチェルのPHILIPS録音はこれらが全てとなります。オリジナルのマスター・テープからハイビット・ハイサンプリング(192kHz、24bit)音源をCDマスターに使用。
■ガイド大塚の感想
交響曲第4番が特にそうなのだが“理知的な優しさ”とでも言うべき音楽に稀有の魅力を感じた。弦、木管の旋律からゆったりと息長く、腰の強い演奏。ロマンに溺れず、枠組みを持ち、そこで面的に音楽が出し引きされる。押し出す際の凝縮感と、弱音部の甘美さが厳しくも正に理知的な優しさで、モダンさがある。
タワーレコード
マリナー(指揮) ホルスト:惑星、他
今年(2015年)91歳を迎えて尚現役であるマリナー指揮による"伝説の"「惑星」。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団唯一の「惑星」録音であり、当時のPHILIPSによるアナログ録音最盛期の優秀録音を復刻。マリナーは先ごろ来日し、来年も日本で指揮をする予定です。美しさとダイナミクスを兼ね備えた、現代においても随一の演奏。オリジナルのマスター・テープからハイビット・ハイサンプリング(192kHz、24bit)音源をCDマスターに使用。
■ガイド大塚の感想
流石コンセルトヘボウで、火星なども迫力ある上、金星など穏やかな楽想では今度はこちらが流石のマリナーならではで、叙情的世界を自然な優しい美しさで描く。弦楽によるヴォーン・ウィリアムズ「トーマス・タリスの主題による幻想曲」の情熱的な祈りのような音楽もなかなか真似できるもののいない、胸に迫る音楽。
タワーレコード
スターン、ズッカーマン、ミンツ、パールマン、他(ヴァイオリン) フーベルマン音楽祭1982ライヴ
スターン、ズッカーマン、ミンツ、パールマンという当時最高の錚々たるヴァイオリニストたちが一堂に会し、メータ指揮のイスラエル・フィルハーモニーとともにヴィヴァルディの名曲『四季』などを演奏した画期的といえるコンサート『フーベルマン週間音楽祭』のライヴ録音。『四季』では4人のヴァイオリニストがソロを分担。各々の奏者の音色やテクニック、そして音楽性などを聴き比べることで楽しみが倍化するアルバムです。バッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲やモーツァルトの協奏交響曲でも極上のアンサンブルをお楽しみいただける贅沢な音楽祭ライヴです。
■ガイド大塚の感想
82年という各人も脂ののった若き日の演奏であり、それぞれの華麗なテクニック、美しい音色が堪能できる。強くしなやかな音で魅了するミンツ、金糸のような美しさと柔らかさを持ったパールマン、といった感じで個性もよく分かり楽しい。一方で、ユダヤ系ヴァイオリニストという共通する音楽も強く感じられ、圧巻。
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