澤和樹(ヴァイオリン、ヴィオラ)、蓼沼恵美子(ピアノ) リサイタル4「シューベルト/シューマン/ブラームス」

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■レコード会社からのオススメコメント
ミュンヘン国際コンクールで第3位など国際的に高い評価を受けるデュオ、澤和樹と蓼沼恵美子による好評ライヴ・レコーディング・シリーズの最後となる第4弾アルバムです。ドイツ・ロマン派の室内楽の珠玉の名作が、今作も並びます。歌心溢れるメロディに抒情豊かな世界観。長年共にする二人の美しいアンサンブルと技巧の冴え。まさに名匠のなせる音楽です。室内楽のすべてが凝縮している全4作のシリーズが遂に完結です。

■ガイド大塚の感想
3人の偉大なロマン派の作曲家の主に晩年の作品を演奏。さすがの安定した演奏で、作曲家のある種の諦念をも穏やかに見守るよう。澤の豊かでつややかな美音は慰めのようで、それを正確に優しくサポートする蓼沼の伴奏も呼吸が完全に揃った見事なもの。ブラームスでのヴィオラの中音域を伸びる音も魅力的。ロマン派を聴く喜びに満ちている。
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ピート・クイケン(ピアノ) ブラームスの音楽と19世紀のピアノで

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■レコード会社からのオススメコメント
ブラームスが生きた19世紀後半は、昔ながらのピアノに徐々に新機構が盛り込まれ、現代ピアノに限りなく近いモデルへと変わっていった時代。工房の場所ごと、地域差もまだまだあり、人間的な趣きをたたえた当時の楽器は周到に修復すれば、独特の味わいの響きで私たちを魅了します。ブラームスが念頭に置いていた響きも、その頃のウィーンの楽器。作曲者が使っていたモデルと同じ、同年に造られた貴重な作例で、彼の脳裏に響いた音像に迫ります。

■ガイド大塚の感想
現代の照明と違い、ロウソクの灯りが力強くはないが周囲を優しく温かく照らすように、完全に均質ではない味わい深さ。初期のピアノ・ソナタ5番は華麗に激しく、一方、後期の3つの間奏曲などは、穏やかなモノローグに。ピアノ自体の面白さはもちろんだが、奏者は古楽界の大巨匠ヴィーラント・クイケンの息子で「低音域の鍵盤は妙に重く、連打するにも独特の機構をよく理解していなくてはなりません」(解説より)といった考察に基づく、ふと聴きたくなる心に残る演奏。


イム・ドンヒョク(ピアノ) ショパン:24の前奏曲、華麗なる変奏曲、他

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■レコード会社からのオススメコメント
神童の復活! ロン=ティボーで1位を獲った若き実力者が奏でる、リスタートにふさわしい、イム・ドンヒョクのニュー・アルバム。2005年のショパン国際ピアノコンクールで第3位に輝き、国際的注目を浴びるようになりました。約10年という年月を経て再び聴く「前奏曲」は格段の輝きを帯び、一層の表現力を備えた堂々たるもの。また冒頭に置かれた変奏曲は、ショパンの若書きの作品でありあまり演奏される機会のないものですが、実はこんなに面白い曲であるということを再認識するにふさわしい名演。

■ガイド大塚の感想
力強さをもったクリスタルのクリアさと、即興的きらめきに彩られるショパン。生命力の強い、逞しさのあるピアノは、アルペジオや旋律はもちろん、和音の均質な響きも健康的で爽快。前奏曲8番など、風に揺られるサンキャッチャーが柔らかな光を周囲に反射させるような美しさ。
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ド・レーウ(指揮) ヤナーチェク:『わらべうた』~合唱作品と室内編成

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■レコード会社からのオススメコメント
村上春樹の小説にも出てきた『シンフォニエッタ』が有名なチェコの作曲家やナーチェク。2月末から初台の新国立劇場でもオペラが上演されますが、この作曲家の持ち味は大規模な作品ではなく、内向的な味わいにこそ潜んでいるのかも。サティ弾きとしても知られるピアニスト=作曲家=指揮者のド・レーウとともに、古い音楽にも通じた合唱団がしなやかに素朴に、その魅力を浮き彫りにしてゆきます。かわいくユーモラスな歌詞も日本語訳付。

■ガイド大塚の感想
初期作がルネサンスと現代の融合のような不安定な美しさに満ちていて驚くが、白眉は『わらべうた』。どこか懐かしく神秘的な音楽で紛れもないヤナーチェクで、小品ゆえ次々と物語が飛び出す面白さ。チェコ語の特徴を知らないので言葉と強く結びついているのかは残念ながら分からなかったが、とにかく素朴ながらユニークで視野が広がるような音楽世界に引き込まれる。器楽合奏編曲されたピアノ・ソナタも違和感なく、ヤナーチェクの魅力を堪能できる1枚。合唱はヘレヴェッヘとの演奏で知られるコレギウム・ヴォカーレ・ヘント。