トイレリフォーム、はじめの一歩。
定番のリフォーム「部屋の敷き込みカーペットをフローリングにかえる」に続き、今回はトイレリフォームを実演紹介します。トイレリフォームといっても、半坪(畳一畳)ほどの小さな空間ですから大掛かりなものではなく、壁面ペイントと古くなった温水洗浄便座(TOTOのウォシュレット、INAX(LIXIL)のシャワートイレなど)を自分で交換するプチリフォーム、はじめの一歩、です。
トイレの便器・便座は、排泄の際の「椅子」のようなもの。そして、温水洗浄便座は現代の暮らしの中で必要不可欠ですし、大切なアイテムです。
また、いくら小さな空間と言っても空間は、空間。ただ排泄をする場所とは決めつけず、「愉しむ」空間として位置付けると別の空間となります。
そういう意味では、「壁色」やちょっとした「工夫」は欠かせません。
トイレ壁面は、ホワイトとコーラルピンクの2色で塗り分け、小さい空間ながら落ち着きがあり心地よいトイレ空間に仕上げていきます。
小さい空間でも壁面、天井は大きな面積です。通常、その面の仕上げに多色使いは禁物。狭さを強調する上に落ち着かない空間になります。
まっ、1色で仕上げることが、基本です。
ただ、同じ1色でも、『1色+ホワイト色』ならば、一つの色がホワイト色と混ざって同系の淡い色を作り出します。つまり、色のグラデーション効果が生まれ、落ち着きのある空間演出ができるのです。
では、壁面ペイントから始めます。
塗装下地のパテ跡を生かす壁面ペイント
壁面の傷んだ部分にパテ(白色部分がパテ)を塗ります。
通常壁面を塗装する場合、デコボコした壁面を平らな塗装下地をつくるために、パテを塗り、サンドペーパーでしごいて平らにします。
当初はそのつもりでパテを塗ったのですが、パテを塗って乾燥させる間にパテ跡がアメリカ大陸のような地図模様に。
「コレ、いかそっ!」のノリでそのままにして、傷んでいない壁面にホワイト色を塗ります。
次にコーラルピンク色を塗ります。
コーナー(入隅)は平筆、面はローラーでペイントする
この場合、コーナー用に平筆、面用にローラーを用意します。ホワイト面との境目、壁と壁の接点、つまり入隅(いりずみ)のホワイト側にマスキングテープでマスキングし、平筆でコーナー部分を塗っていきます。細めの平筆だと塗りやすいですね。
コーナーを塗り終えたら、ローラーで面を塗っていきます。
ペイントする面積もそんなに広くない場合は、細いローラーが便利です。
壁面ペイントをきれいに仕上げるには、ローラーでカタカナの「ハ」の字を描くようにして重ね塗りをするのがコツです。
もちろん、塗料をローラーにつけすぎるのは塗料垂れになるので、禁物ですよ。