ホームセンターをウロウロして考える

私はちょっと気分がすぐれないときなど、ホームセンターに行くと気分が上がるというほどホームセンターが大好きです。さまざまな、木材・金属・樹脂材などのマテリアルはもちろん、各種金物、新発売の工具たち……など、見ているだけで買うわけでもないのに、いろいろと妄想が広がってワクワクしてきます。

休日に行きつけの店内をウロついていると、端材コーナーに300ミリ角の針葉樹構造用合板やコンパネ、OSBなどが大量に置いてありました。こんなキッチリした寸法の端材が出てしまった背景は、まったくわかりませんが、1枚50円。目的も考えずに数枚まとめ買いしたのです。ます、考えたのは「これで安いスツールを作ろう。できれば1脚500円、いや300円以下で!」ということ。それぞれは12~15ミリと薄いですが、2、3枚貼り合わせてもいいな、と思ったのでした。

※構造用合板は厚さ12ミリで910×1820ミリ(サブロク板)のもので、だいたい1枚800~1300円くらいで推移するので価格の変動に注意してください。仮に1枚1000円とすれば、サブロク板で300ミリ角の材料が18枚も取れる計算になるので、1枚、約55円。今回の買い物が特別、安かったわけではないようですね……。
はざい

ホームセンターで売られている端材(はざい)はカットサービスで残った余りの木材を格安で販売しているもの。サイズを測って大いに活用しましょう!

次に、スツールの脚をどうするか。まず考えたのはカナダ産SPF材2×4(ツーバイフォー)材でした。住宅などのツーバイフォー工法に使われる基本的な構造材で断面は38×90ミリ。この店では1820ミリの長さのものが1本284円!! ちょっと太いかな、とも思いましたが、この安さです。半分のサイズ2×2材(38×38ミリ)も検討しましたが、半分なのには値段が約4倍もします。それに、この店の2×2材は反っているものが多かったのでやめました。板材2枚使えば100円、脚が400ミリの長さが1本約65円、3本足にすれば木材費300円以下でスツール1脚できる計算になります。

※2×4材も構造用合板と同様に価格の変動が激しいので注意してくださいね。
すつーるざいりょう

今回、使用する木材はこれだけ。この5つの木材のほかに必要なものはボンドと木ネジですが100円ショップのものでも、手持ちのものでもオッケーです。

次にカットです。脚の長さはわかりやすい400ミリと即座に決定。この店は10カットまでは無料です。自分でこの太いサイズの木材を正確に切ることは難しいのでお店でカットしてもらいます。1820ミリの長さの材2本から400ミリを8本カットしてもらいました。残り約200ミリ2本が端材として出ますが、これも何かに使えると思って持ち帰りました。お店で効率よくカットしてもらうときの注意点としては、ノコ歯の厚みが約3ミリあるのでそれも計算に入れることです。細かく切っていくと10カットだと30ミリ違ってくるので木取りを考えるときは結構、重要です。

持ち帰って仮組みをしながらカタチを決めていく

最初から10分の1などの図面を描いて、できれば模型も作って綿密にフォルムを考えていくのが正しいとは思います。しかし、そこは「ファスト・DIY」。買ってきた材料から実物で検討します(効率が悪いかもしれませんが、それが楽しかったりします……)。400ミリにカットした2×4材は断面が大きいので床に立てることができました。そしてを小さな子どもが遊ぶように積み木しながら検討していきます。
おん1

このように4本脚や3本脚のパターン、脚の角度を仮組みして考えていきます。斜めの脚は安定感もあっていいのですが、棚に使うことも考えてやめました。

まず脚の本数と向きです。最初は普通に4本脚を検討。4本の脚はグッと安定感があります。でも2×4材の量感が重たい印象です。そこで座の角から45度に付けると、なんだか家具感が増すような気が……。この案、とりあえずキープ。次に考えたのが3本脚。有名なアアルトのスツールでも3本脚があるし、いいかなと。それに3本脚なら目標の材料費300円以下になります。3本脚でセンターから、それぞれ120度の方向へ向けるか、座面の端に3箇所取り付けるか検討してみました。いろいろ試した結果、脚は3つの材を板の両端と後ろのセンターに横に1本取り付けることにしました。
けっていあん

左のように2×4材は独立して立ちます。右は、この上に板2枚を載せたところで、この組み方に決定。このままでも座ることができました。見た目は、完成形と同じです。後は、それぞれを接合すれば出来上がり。