過去を悔やむより「来年同じ失敗をしない」が大切
過去の買い物の失敗やムダづかいを、ただのムダに終わらせない唯一の方法は、失敗を自分自身の「財産」にすることです。もちろん使ってしまったお金そのものは戻ってこないわけですから、財産にできるのは「経験」です。
失敗を経験として自分に取り込み、2016年は同じ失敗を繰り返さないことができれば、同じムダづかいを回避できるわけです。それは同じ失敗を2016年も繰り返したことと比べれば、未来においてキャッシュバックできるようなものです。
失敗を財産にする、といっても難しい話ではありません。服を自分で選びはじめると、お店では気に入ったはずが、帰宅してみると「これは自分には合わない!」というような経験をして、失敗を徐々に減らしていくはずです。これと同じことをより効率的に、意識的にやっていく、というそれだけのことなのです。
2016年のムダづかいを減らすヒント3つ
最後に、具体的にムダづかいを減らすヒントを3つ紹介しましょう。ヒント1・予算化する
まず、使ってもよいお金の上限を考えるクセをつけましょう。つまり予算です。「なんとなくお気に入りのものを見つけたら服を買う」のは予算がない、ということです。そうではなく「今日の買い物の予算は1万円から1万5000円の範囲」と決めてお店に行くようにします。
自分が考えた予算に収まるようにやりくりすることで「選べないからもう一着買っちゃおう」とか「ついでにあれも買っちゃおう」のような失敗はなくすことができます。あるいは「今月の予算はオーバーしたので来月までガマン」のような管理ができるようになります。
ヒント2・吟味する
ムダづかいを減らす第2の方法は「吟味」です。言い換えれば「衝動買い禁止」ともいえます。タイムセールや「すぐ売り切れちゃう人気商品ですよ」みたいな誘惑があっても、即決で買わず、じっくり検討することがムダづかいや失敗を大きく減らしてくれます。
オススメは、一度お店を出て街をちょっと散歩したり、カフェでお茶を飲みながら冷静に考える時間を取ることです。それでももう一度お店に行って買いたいと思えるなら、失敗の可能性はかなり減るはずです。
ヒント3・ガマンを覚える
最後のヒントは「買わない」です。「買う」以外の選択肢を追加し、自分に「買わないもアリじゃない?」と問いかけてみてください。ムダづかいのほとんどは「買わなくてもいい」ものであったりします。
買うのが当たり前だと思っていたものを、一度買わないで過ごしてみると、「実は買わなくてもよかった」と初めて気がつくことがあります。ムダづかいだとさえ思っていなかったムダづかいがみつかればこれは最強の節約です。
3つのヒント、どうですか? 参考になりそうなものはありましたか。
2015年の反省を踏まえ、2016年はいずれかのヒントを活かしてムダづかいが減らせるといいですね。