食は文化

食事

子どもの頃の食の記憶は大人になっても続きます

食は文化、とはよく言ったもの。国によって、地域によって、家庭によって、それぞれの「食」の文化があります。何を食べるか、どのように調理して食べるか、どのように味付けしたものを、いつ、どのような順番で、どれくらい食べるか。どんな部屋で、誰と、どのようなテーブルに、どのような飾り付けをして、どんな食器で食べるか。テレビのオンオフ、BGMの有無。それら全てが、「我が家の食文化」として、子どもたちの記憶に長く残っていきます。

何を美味しいと思うか。それはその人の個性のひとつです。大人になると、苦いビールやコーヒーをおいしい!と感じるようになったりします。また、食べているうちにおいしく感じるようになった、など、味覚は発達していくものですが、基本的な味覚は子どもの頃に育まれると言われます。

アレルギーではないのだけれど、好き嫌いが多くて食べられるものが限られている子どもを心配し、偏食を改善したいと思う親は、どのように対処していけばよいのでしょうか?


アレルギーと好き嫌いの違い


アレルギーの場合の「食べられない」は、自分の命と健康を守るための自己管理です。しかし「好き嫌い」の場合は「食べられるけど、食べたくない」ということです。

「○○が食べられないなんて、人生の何パーセントかを損している」と、食いしん坊は言います。一方、食に執着のない人は「嫌いなものを無理して食べなくても、好きな物を食べればいい、生きていくための栄養さえ取れればいい」「楽しみは他で見つければいい」と反論します。なるほど、それも一理です。

スポーツが得意な人は「運動しないなんて、人生の何パーセントかを損している」と感じるかもしれませんし、音楽好きの人は「音楽のない生活なんて、人生の何パーセントかを損している」と思うかもしれませんよね。

でも、「どんな運動でも楽しめる人になりなさい」とか「どんな楽器も演奏できるようになってほしい」というのはあまり聞きません。一方で「好き嫌いせずに何でも食べなさい」とは、学校や家庭で、おそらく誰もが言われて育っています。

なぜ、食べ物の好き嫌いはなくした方がいいのでしょうか?

私たちのからだは日々の「食事」によって作られています。バランス良く食べることは健康維持に大切なことです。それは基本のこととして、次のページでは、

>> 好き嫌いをなくすことの、心理的なメリットについて考えてみましょう。