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飛行機で行く 山形「日本で最も美しい村」温泉女子旅

東京・羽田から山形まで飛行機で、そして観光ライナーを利用するとたった2時間半で到着。特に女性におすすめの温泉旅です。「日本で最も美しい村」に認定されている山形県北部の大蔵村にある肘折温泉郷では、東京や大阪などの都会の女性向けに、温泉や癒し、さまざまな現地体験などをテーマにした「七治里暮らしプロジェクト」が実施されています。

シカマ アキ

執筆者:シカマ アキ

飛行機の旅ガイド

仕事やプライベート、都会での生活にちょっぴり疲れている女性たちに送る、飛行機でひとっ飛びして行く、しかも空港から観光ライナーを使ってお得な、とっておきの温泉旅。山形県北部にある、「日本で最も美しい村」にも認定されている大蔵村の肘折温泉郷は、1200年の歴史を持つ湯治場として知られています。2015年春から、さまざまな現地体験も合わせて楽しめる「七治里(ちちり)暮らしプロジェクト」がスタートしました。

深い山々に囲まれた自然の中で暮らしながら、身も心もリフレッシュできる、帰るころには「また、来たい」と第2の故郷にもなるという新しい女子旅スタイルです。


都会の女性におすすめ「七治里(ちちり)」とは


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山形県大蔵村の肘折温泉に滞在しながら、都会の女性が人生の転機を楽しむ旅を提案する「七治里(ちちり)暮らしプロジェクト」。東京から最短2時間半で到着でき、里山暮らしが体験できます


「七治里(ちちり)暮らしプロジェクト」が通常の旅とは異なるのが、有名な観光スポットをめぐったり、グルメ三昧だったりというスタイルでなく、昔ながらの温泉地で暮らしながらのんびり過ごすというのが目的です。

七治里とは、湯治の最適期間「七日一廻り」、7つの治る要素が存在する里という意味を込めて名付けられました。プロジェクトが提案する7つの「治」が、以下の通りです。

1.「湯」 昔、老僧の骨折した肘を治したという温泉。その深きお湯で、カラダのすみずみまで整え治す。
2.「山」 山々と渓谷。手つかずの自然が、ココロを治し五感が甦(よみがえ)る。
3.「光」 日の光と月の光。人生はゆっくりと動くことを体感する。
4.「恵」 都会では味わえない山の恵み。本来の味覚を愉(たの)しむ。
5.「里」 はじめて会った人にも暖かな村人。その日から、ここはふる里になる。
6.「力」 水と空気と大地。人間の力は、ここから育まれることを知る。
7.「源」 都会や文明から離れることで、大事なことを思い出す。

※「七治里プロジェクト」パンフレットより抜粋

特に、若い女性の転職や結婚といった人生の「転機」に、ちょっとがんばりすぎて自分を取り戻したいときなど、現代版「TOUJI」で治してもらおうという内容になっています。


「七治里暮らし」は1泊2日から参加可能


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昔ながらの街並みが残る肘折温泉郷の温泉街。旅館や土産店が軒を連ね、浴衣姿の観光客がそぞろ歩き、下駄の音が心地よく聞こえてきます


肘折温泉での滞在、「七治里暮らし」は、1泊2日から可能です。金額は5,500円~。交通、旅館の組み合わせは自由。

温泉療養(湯治)は、昔から1週以上4週までの滞在が理想といわれています。保養・休養には、3~7日が目安です。1週間も滞在するのは、現代の女性には厳しいかもしれません。あくまで自分のペースに合わせた旅行スケジュールを組みましょう。


山形空港 東京などの発着便に合わせて「観光ライナー」運行


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山形の空の玄関口の1つ、山形空港。空港の愛称は「おいしい山形空港」。東京からJALが1日2便運行していて便利です。空港から肘折温泉までは観光ライナー(予約制)が利用できます


肘折温泉へは、山形における空の玄関口の1つ、「おいしい山形空港」が便利です。東京・羽田空港から2便、大阪・伊丹空港から3便、名古屋・小牧空港から1便がそれぞれ毎日運航されています。東京と大阪はJAL(日本航空)、名古屋はFDA(フジドリームエアラインズ/JALコードシェア便)による運航です。なお、東京から山形までは、飛行機で約65分です。

そして、山形空港から、「観光ライナー」(予約制、片道1人2,000円)が運行されています。観光ライナーを使うと、空港から肘折温泉に直行でき、所要約90分で到着します。東京、大阪、名古屋の発着便に合わせての送迎サービスです。これまで5時間以上かかっていた所要時間が2時間半となり、とても便利になりました。

山形空港からの道中では、自然に囲まれた田舎の道を走っていきます。その光景もどこか懐かしさを覚える日本の原風景のようで、さっそく心がいやされます。


1200年の歴史ある湯治場、肘折温泉


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カルデラの中にある肘折温泉郷。「骨折、疵(きず)に肘折」との言い伝えがあり、歌人の斎藤茂吉も愛したことで知られます


深い山々に囲まれながら、湯けむりがところどころに立つ、こじんまりとした温泉街。肘折温泉は、山形県北部の最上地方、大蔵村にあります。開湯1200年、月山の麓を流れる銅山川沿いに木造の旅館が多く建ち並び、日本で珍しい“湯治場文化”が残る温泉地で知られています。

肘折温泉の名前は、大同2年(807年)、豊後国出身の修験者がこの地を訪れた際、僧侶より肘を折った時に治療した温泉を教えられたという言い伝えに由来します。江戸時代、月山や出羽三山の参道口として、多くの参拝者が集まって宿坊としても栄えました。

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源泉公園では、炭酸水の飲料所、源泉ドーム(腰湯)、初恋足湯があります。奥は、登録有形文化財にも指定されている肘折ダム



肘折温泉の飲用可能な炭酸泉は、さまざまな効能があるといわれています。主な効能は、リウマチ、関節痛、神経痛、ケガ・骨折など外傷、胃腸病、皮膚病など。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉なので、女性にうれしい美肌効果とサッパリ感、保温効果も高いです。


オリジナルの「手ぬぐい」持参で温泉めぐり


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七治里暮らしプロジェクトの参加者がもらえるオリジナルの「手ぬぐい」。タオルでなく手ぬぐいというのが、またうれしいポイント。この手ぬぐいがあると、共同浴場や旅館の内湯にも入ることができます


肘折温泉にはいくつかの入浴施設があります。七治里暮らしプロジェクトに参加すると、オリジナル「手ぬぐい」がもれなくプレゼントされ、その手ぬぐいを使うと温泉街の共同浴場や旅館の内湯に格安で入ることができます。

主な共同浴場は3つ。温泉街の中心にあって最も古い「共同浴場 上の湯」、2種類の湯で現代的な湯治スタイルが楽しめる「肘折いでゆ館」、日本では珍しい冷炭酸泉が飲める「カルデラ温泉館」です。

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