気をつけたい「一生懸命」「心をこめて」「頑張って」

父息子

子どもが自分で自分をほめられるようになるような言葉がけをしていきましょう


これも、子育てや教育の中でよく使われる言葉です。
ただ、これらは子どもの気持ちのありかたを表すものなので、外から適切に評価できないことは多いものです。一生懸命やっているつもりなのに「一生懸命やっていないだろ」と言われると大人でもツライですよね。

どういう態度が他人には「一生懸命やっている」と映るのか。それを知ることに全く意味がないとは思いません。しかし、「一生懸命やりなさい」と親が言うとき、「一生懸命やっているフリ」が上手になることを望んでいるわけではありませんよね。

心のありようを評価するのは、本人にしかできません。なので「一生懸命やれたかな?」と子ども自身に聞いてみましょう。そして、どういうところを頑張ったのか、具体的に聞いてみましょう。もしかすると子どもは、親が思ってもいないようなところで、頑張りを発揮しているかもしれません。

大切なのは、子ども自身が「一生懸命やれた」「心をこめてやれた」「頑張れた」と、自分をほめられるようになることではないかと思います。

「自分から進んで」「自主的に」「言われる前に」??


「自発的にやりなさい、と言われてやるのは自発的か?」という問題です。論理矛盾を起こしていますよね。

子どもが自主的に動いてくれると、親は助かります。でも、「今、自分は何をすべきかを適切に判断して、自ら行動する」というのは、案外難しいことですよね。私たち大人でもいつもいつもはできません。ついついダラダラして先延ばしにしてしまいがち。楽しいことを優先してしまいがち。

なので、優先順位をどうつけるか、という方向で具体的に話をしたほうがいいように思います。「宿題」「明日の準備」「部屋の整理整頓」「お手伝い」「ピアノの練習」「お風呂」「歯みがき」などなど、それらの優先順位を子どもと話し合い、それが終わったらテレビ見ていいよ、ゲームしていいよ、というふうに決めてしまえば、子どもは楽しみに向けて「自主的に」やらなければいけないことを終わらせるようになるでしょう。

「言われる前に」というのは「言われなければセーフ」になってしまいがちです。親の目を気にしたり、顔色をうかがったりする子どもに育ってしまうのはいやですよね。ですから「気づいたらすぐに」と言い換えましょう。

自発性についての言葉は「~しなさい」というふうに使うのではなく、「~できたね!」とほめる時に使うのはいいかもしれませんね。「自分で気付いてやれたんだね!」とか。

うまくいかなかったときは、気づいたか気づかなかったかを論点にしても水掛け論になってしまいますので、「できなかった理由」をたずねてみましょう。そもそも気づかなかったのであれば「自分で気づけるような工夫」を子どもと一緒に考えてもいいですね。



子育ては、親が持っている思いは同じでも、子どもにかける言葉ひとつで変わってきます。子どもが自分に自信を持って人生を歩んでいけるよう、子どもにわかりやすい言葉を選んで、子どもと定義を共有しながら、子どもの育ちのお手伝いをしていきましょう。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。