熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

ウィローモス・マットをつくる

定石通りに、流木に着生させるだけじゃない。フラットな石にウィローモスを固定させたると、これまた味のある水景を作り出すことができる。ウィローモスマットの作り方、育て方と、そのコツを解説。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

ウィローモスマットで、濃緑の絨毯を作り出す


以前、ウィローモスを着生させるという記事を書いた。今回はその応用で、マット状にウィローモスを着生させてみる。今回は小さなプレート状の石を使用するので、厳密には着生ではなく、固定するだけとなる。

このウィローモス・マットを複数作り、パズルの様に組み合わせることで。あたかも濃緑の絨毯を、作り出すことが可能に。複数の小さなマット状にする目的は、敷き詰める際に都合が良いこと。生長してバランスが崩れても、トリミングや配置替えが容易に行えること。また日常のケアも、容易に濯ぎ洗いができるためだ!

用意するもの


  • プレート状の石
    河原などで採取可能。もしくはADAから販売される、リシアストーンが便利。
  • テグス糸(2~4号)
  • ウィローモス適量
  • ハサミ

プレート状の石

自家採取するのも楽しいが、リシアストーンの使用が便利。約7~8mmの厚さで、約50×40mm(縦横)。概ね、大きさも均等なので扱いやすい。

では、必要なものを準備して。石を洗い、ウィローモスも軽く濯ぎ洗いをしておく。準備の段階で、実際に配置するスペースを考慮して、石の手配をすると良いだろう。リシアストーンの様に同じ厚みのものだけでも構わないが、一部厚みの違う石を混ぜると。ウィローモスの茂みに起伏ができ、拠り自然な雰囲気でレイアウトすることが可能となる。

石にウィローモスを巻きつける


ウィローモスを着生させるの要領で、石にウィローモスを固定する。今回はフラットな石なので、ほとんど着生しない。拠って、腐敗のないテグス糸を使用する。やがて溶ける木綿糸では、石からウィローモスが外れてしまう。

石からはみ出した部分は、適当にハサミでカット。流木に着生させるときよりも厳密に、縦横5~10mm間隔でテグス糸を巻く。同様のものを、必要なだけ作る。やはり乾燥は厳禁なので、これらの作業は素早く行いたい。

はみ出たウィローモスをカット


完成


水槽の開けた部分に、これらウィローモス・マットを敷き詰める。やがて生長するにつれて、自然な景観となるだろう。先ほど、石の厚みに変化をつけることで、起伏をつけると良い!と書いたが。流木に着生させたものと、組み合わせるのも良い方法だ。

モスプレートを配する際、横方向にも生長するので、最初の内は少し間隔をあけて配置するとよいだろう。

ウィローモスは適応力が高く、オールマイティーな環境で楽しめる。水草にとってベストとは言えない環境でも、余程育ってくれるため、ドンドン活用したいテクニックだ。勿論、水草用に整えられた環境の方が、拠り美しく育ってくれるが。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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