シェアリングエコノミーサービスを使うときに気を付けたいこと
まだ新しい分野のため、海外で普及しているサービスの中には日本国内では法規制に抵触するものもあります。国や自治体による規制解除の動きが出始めていますが、貸し出すものによっては関連する法規制に抵触する場合がありますので、事前にしっかり情報収集をしておきましょう。■関連する主な法律
- 旅館業法
ホテルや旅館など、宿泊料を受けて人を宿泊させる営業(旅館業)を行う場合には、都道府県知事等の許可が必要であることが定められています。シェアリングエコノミーサービスを利用して空き部屋等を貸し出した場合でも、貸し出した物件の所有者が宿泊料を受けると、旅館業法違反とみなされる可能性があります。 - 道路運送法
無許可の自動車を使ってタクシーを営業する、いわゆる『白タク』行為を禁止する法律です。許可なく一般の人が自分の車を使ってお客さんを乗せて対価を得ると、道路運送法違反とみなされる可能性があります。
また、個人間の取引のため事故やトラブルの際の対応に不安があったり、知らない人が出入りすることでご近所の方が不安に思うこともあります。サービスを利用する際には、トラブル時の対応策が取られているかどうかを確認したり、事前に周囲の人の承諾を得ておくといった配慮をしておくといいですね。
まだまだこれから発展していくと考えられるサービスですが、私たちのライフスタイルを大きく変える可能性を秘めています。今後、この分野でさらに新しいサービスが出てくることを期待しています。