季節を遊ぶ、初詣の着物コーディネート
初詣の着物コーディネートとは。
年末年始はなにかとイベントが続く時期。お正月に着物を着て初詣に行くというのは、日本人ならではの季節の楽しみ方と言えます。
せっかくのお正月、ふつうの着物姿ではちょっと物足りない……そんな方のために、初詣にふさわしい着物コーデの作り方と、初詣に持って行くと便利なモノをお伝えします。
お正月にふさわしいコーデって?
一般的に「ハレの日」というのは非日常という意味で、儀礼や年中行事のことを言います。昔着物が日常であった頃は、お正月にお振袖を着て初詣に行く方も多かったようです。
しかし、今の時代は着物を着る事自体が「特別」という感覚。どちらかといえばもう少しカジュアルな雰囲気で、その中にもいつもと違う『ハレ』を感じさせるコーデがオススメです。
着物や帯の格は? どんな柄、どんな色がベスト?
松竹梅などおめでたい柄はお正月にピッタリ
おめでたい柄・模様といえば、そのままズバリ、吉祥文様や松竹梅、そして宝尽くしなどの柄を選択すれば良い……のですが、そういった柄の着物や帯は、結婚式用に買った訪問着や袋帯であることが多く、それですと略礼装着の位置づけになってしまいます。おしゃれ着として着物を楽しみたい方は、もう少しリラックスした雰囲気でコーディネートを考えたいと思いますので、格が高すぎずカジュアルな位置づけの「小紋や紬」(外出着に属する)の着物で、帯揚げなどの「小物」に赤やゴールドのお正月カラーを入れ、おめでたい柄の「名古屋帯」(略礼装に用いられる織のものから、外出着用や普段着の染めのものまで、広い範囲に用いられる)などを投入するというワザがオススメです。
小紋と紬? 着物の格について、詳しく説明します。
袋帯や名古屋帯? 帯の格について、詳しく説明します。
朱赤でおめでたさを表現
特に、朱赤+ゴールドは、朱塗りの漆器などに代表されるカラーリングで、日本のおめでたい席には、この2つの色がポイントとして使われることが多く、品良くお正月を表現できること間違いなしです。
シャレの効いた模様で遊ぶ手も
シャレの効いた模様でおしゃれに
さらにカジュアル感をアップさせるなら、シャレの効いた柄で遊んでみるのも手。例えば、レンコン。一見、地味な野菜!? と思いますが、実は『見通しが明るくなりますように』と願いを込めて、おせち料理の中にも入るおめでたい野菜なのです。粋な遊び心も着物ならではの楽しみ方ではないでしょうか。
さて、これで着物の準備は出来ました。次は、初詣に出かける際にあると便利なものを挙げてみました。
>>初詣の前後の、さまざまなシーンで活用できます。