2015年12月の、クラシックのおすすめ新譜CDをご紹介!

毎月大量に発売されるクラシックの新譜CD。その中からレコード会社が自信をもってオススメするアルバムをセレクト&オススメコメントをもらい、更にガイド大塚が聴き手としての感想をつけて紹介していきます。2015年12月のオススメはこれだ!
(発売前、発売延期、売り切れなどの場合もございます。ご了承くださいませ。直接CD店に行く場合などはご注意くださいませ)


ヘレヴェッヘ(指揮) シューベルト:交響曲第1・3・4番「悲劇的」

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■レコード会社からのオススメコメント
同時代人ベートーヴェンが大きく花開かせた「交響曲」という作曲分野。この大先輩を横目に、10代の頃から学生オーケストラで演奏をしていたシューベルトもまた、早くから交響曲を書いていました。「未完成交響曲」と最後の「ザ・グレート」の影に隠れて見過ごされがちな初期の交響曲が、ひとつひとつ精巧に組み上げられた傑作だったことを、古い音楽にも通じた名匠ヘレヴェッヘがじっくり教えてくれます。稀有の一体感が魅力の名演!

■ガイド大塚の感想
10代の若き曲として扱わず、あくまで敬意と愛おしさをもって臨んでいるのが分かる堂々たる響きと清清しさを併せ持つ秀演。流麗な演奏に聴き惚れるが、これ、ヘレヴェッヘだからできる、バランス・コントロールの賜物だろう。特に弦による旋律の柔らかでしなやかな歌い回しなど、胸に残る。


モロー(チェロ) 「ジョヴィンチェロ~バロック協奏曲集」

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■レコード会社からのオススメコメント
タイトルの"ジョヴィンチェロ"とは、イタリア語で「若者」の意味。チェロの若者というダブル・ミーニングのタイトルとなっている本作は、モローが得意とするハイドンやヴィヴァルディにボッケリーニの他、プラッティに世界初録音となるルイジ・グラツィアーニの協奏曲を収録。『若い感性で現代のスピーディな感覚に合った演奏』と本人が日本で2015年5月に行われたインタビューで語っていました。既に彼には当時の音楽語法までも身についており、それを見事に再現しているのも、彼の柔軟な感性だからこそできる技。

■ガイド大塚の感想
パンクな演奏! かといって稚拙だったり、雑という意味ではない。巧みながら現代の感覚に合ったスポーティさを持つ演奏で前代未聞。イル・ジャルディーノ・アルモニコ出身のミナーシ&古楽オケ「イル・ポモ・ドーロ」も繊細さと輝かしさと大胆さを持った眼の覚めるような演奏で最高のサポートをしている。曲が終わると拍手したくなる熱演揃いだ。
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ドゥ・ラ・サール(ピアノ)、ルイージ(指揮) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集

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■レコード会社からのオススメコメント
チューリッヒ歌劇場の専属オーケストラ、フィルハーモニア・チューリッヒ。2012/2013シーズンより音楽総監督に就任したファビオ・ルイージ指揮の下、さらなる進化を遂げています。自主レーベルphilharmonia●rec(フィルハーモニア・レコード)の最新ディスクは2013年から2015年までアーティスト・イン・レジデンスを務めたフランス出身のピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールを迎えてラフマニノフの5つの協奏作品の白熱ライヴです!

■ガイド大塚の感想
1曲1曲かなり個性があって面白い。例えば、2番は冒頭からかなり遅めで濃厚。3番は作品に入り込み徹底的な弾きっぷりで驚かされる。そして、またオーケストラの付け方がぴったりなオペラ的な劇的さで「さすがはオペラ指揮者ルイージ」と思ってクレジットを見たらオーケストラは音楽総監督を務めるチューリッヒ歌劇場管なのですね。さすがの表現力。若手と思えぬ大胆かつ高度なドゥ・ラ・サールの行く道を、忠臣ルイージが完璧にサポートする印象。


五嶋龍(ヴァイオリン) 「レジェンド」(チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲)

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■レコード会社からのオススメコメント
CDデビュー10周年、コンサート・デビュー20周年を迎え、「題名のない音楽会」の司会者にも就任し、益々活動の密度を増している五嶋龍。久々の協奏曲アルバムは、初共演となった若きマエストロ、アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮フランクフルト放送交響楽団とのラインガウ音楽祭におけるライヴ録音によるチャイコフスキーのウルトラ・ロマンティックな協奏曲。カップリングはヴィエニャフスキの伝説。

■ガイド大塚の感想
龍らしい、ヴィブラート強く、速めに弓を振り抜くような潔い演奏。いつも思うのだが、アップのスピッカートなど本当に名人芸だ。テンポは揺れ、描き方も割と個性的だが、オケが完璧に付けて見事。そう、オケが上手い。冒頭のオーボエからよく歌い、全体が大気のようにサポートする。
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