どんな願い事でもOK!他では見られない独創的な願掛け法で一願成就
さて、絵を十分に堪能したら、いよいよ庭園へ降りて一願成就の願掛けです。香林寺の願掛けの作法はとてもユニークで、まず最初に本堂でタスキ(500円)もしくは自分の干支の御守り(500円)、またはその両方を購入し、タスキを購入した場合はタスキに願い事と名前を書きます。そして、そのタスキと御守りを持って庭園へ。庭園には「幸福の道」と名付けられた道があり、その道なりに十二支像と羅漢像が建っています。
願掛けはこの道を最初に2周し、3周目に自分の干支の前で祈願するのですが、十二支像は子・丑・寅という干支の順番通りに並んでいるのではなく、方位に基づき安置されているので、2周する間に自分の干支がどこにあるかを見つけておきましょう。
とは言ってもそう難しいことはなく、像の傍に干支が書いてある札が立っている上、像の顔を見ればすぐにわかります。そして3周目に自分の干支の前で購入した御守りを両手に挟んで合掌し、静かに願掛けを。
何度も言うようですが、願い事は1人1回につき1つだけです。ついついあれもこれもとお願いしたくなりますが、グッと我慢。欲張りは禁物です(笑)
タスキを持っている場合はこのときに干支像にかけます。御守りはそのまま持ち帰って肌身離さず身に付けているといいそう。
本堂と同じく、ここでもまた家族や友人のために祈願することができますが、その人の干支がわからないと願掛けできないので、もし合わせて願掛けをしたい人がいる場合は事前に干支を調べておきましょう。
干支像での願掛けが終わったら、庭園の片隅に鎮座している白不動様の元へ。いつも右手に巨大な降魔の三鈷剣(魔を退散させ、人間の煩悩や因縁を断ち切る剣)と左に羂索(悪を縛り、煩悩から抜け出せない人々を救い出すための縄状のもの)を持ち、憤怒の表情をしているお不動さんですが、こちらの白不動様は色が白いからか、ほんのり優し気。
しかも白不動様に触ると美肌になるそうなので、帰る前にもう1度しっかりとここでも願掛けしながら、白不動様に触るのをお忘れなく。