江戸時代にタイムスリップ!藩政期の貴重な建物が見られる野外博物館

金沢湯涌江戸村

人持組5,000石の上級武士の屋敷の表門だった旧多賀家表門(金沢市指定有形文化財)。

江戸村と言えば、真っ先に思い浮かぶのは栃木県日光市にある江戸時代を再現した歴史テーマパーク「日光江戸村」だと思いますが、実は金沢にも江戸村があるんです。

2010年に旧金沢江戸村閉鎖に伴い、開館した金沢湯涌江戸村は金沢市を中心に石川県内(一部福井県)に現存していた江戸時代の歴史的建造物を移築・展示している野外博物館で、残念ながら日光江戸村のように髷を結った武士が歩いていたり、どこからともなく忍者が現れたりはしませんが、武家屋敷、商家、農家と各身分の住宅が一堂に会しているので、当時の各階層の人々がどのような生活をしていたかを知ることができる貴重な歴史文化施設となっています。
町家・武家ゾーン@金沢湯涌江戸村

江戸から大正にかけて繁栄した商家の旧山川家(石川県指定有形文化財)。「通楽庵」と名付けられた茶室があります。

村内は町家・武家ゾーンと農家ゾーンの大きく2つに分かれ、町家・武家ゾーンには武家屋敷1棟、商家2棟、宿場問屋1棟、武家門1棟、農家ゾーンには農家4棟の計9棟あり、すべて国の重要文化財または石川県・金沢市の有形文化財に指定。

1軒1軒見ていくとわかるのですが、家の大きさやデザイン、調度品が身分や家格によってそれぞれ違って、とても興味深いです。特に武家・町家と農家の違いは歴然。家の規模はそれほど大きな差異はないものの、農家には華やかさが少しもなくすべてが質素で素朴。
農家ゾーン@金沢湯涌江戸村

代々肝煎(きもいり)を務めた旧野本家(手前:金沢市指定有形文化財)と加賀藩に御料紙を納めていた紙漉き農家の旧園田家(奥:国指定重要有形民俗文化財)。

屋根1つ取ってみても農家は茅葺き、武家や町家は瓦や石など様々ですし、内部ともなればさらに顕著で農家には調度品の類が少なく、全体的にがらんとした雰囲気で淋しい印象なのに、裕福な商家はとにかく派手だったり。

本物の武家、町家、農家を一度に見られるところはなかなかないと思うので、湯涌観光の際はぜひ足を運んでみてください。歴史好きならより一層楽しめますよ!

金沢湯涌江戸村
住所:〒920-1122 金沢市湯涌荒屋町35-1
TEL:076-235-1267
開園時間:9:00~17:30
休園日:火曜日(休日の場合は翌平日)
入園料:大人300円、65歳以上200円(祝日は無料) ※金沢湯涌夢二館と合わせて場合は金沢文化施設共通観覧券(1DAYパスポート510円)がお得です。
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