しっとりした風情が魅力!自然豊かな山あいに佇む金沢の奥座敷を訪ねて

湯涌温泉

カランコロンと下駄の音を響かせて。着物姿が似合う深山の景観が美しい湯涌温泉。「写真提供:石川県観光連盟」

開湯718年(養老2年)、嘗ては加賀藩の隠し湯として使われ、大正初期にドイツで行われた万国鉱泉博覧会に当時の内務省から日本の名泉に推薦され出展したこともある金沢の奥座敷「湯涌温泉」。

兼六園から車で約20分と旅行者でもアクセスしやすく、漂泊の詩人画家・竹久夢二を顕彰する金沢湯涌夢二館、江戸時代の建物を移築・展示している金沢湯涌江戸村などの観光スポットのほか、日帰り入浴施設や足湯もあるので、金沢観光の合間にちょっと足を延ばすだけでも楽しめます。
玉泉湖@湯涌温泉

湯涌温泉街の最奥部にある人造湖の玉泉湖。周囲は遊歩道として整備され、散策を楽しめます。


「夢二式美人」で知られる漂泊の詩人画家・竹久夢二の世界に浸る

金沢湯涌夢二館

金沢湯涌夢二館の左斜め向かいにある「お宿 やました(旧山下旅館)」は夢二が最愛の恋人・彦乃と3週間逗留した宿。そのとき撮った写真は夢二館で見ることができます。

大正ロマンを代表する詩人画家・竹久夢二。彼が描いた「夢二式美人」と呼ばれる独特の美人画は一世を風靡し、今なお多くのファンがいます。岡山県に生まれた夢二は生涯に渡り旅を重ねた放浪の画家で、日本各地に所縁の場所がありますが、金沢もその1つ。

恋多き夢二をとりまいた数多の女性たちの中でも、とりわけ夢二に深く関わり創作活動にも影響を与えた3人の女性たちが金沢とそれぞれ縁があり、中でも最愛の女性と言われた笠井彦乃と生涯において最も幸せな時間を過ごしたのがこの湯涌温泉なのです。
内部@金沢湯涌夢二館

奥が夢二と、彼の人生と創作両面においてに多大な影響を与えた、金沢に所縁がある3人の女性を中心とした常設展示室。

金沢湯涌夢二館では、その3人の女性と金沢との関わりにスポットを当て、「旅」「女性」「聖書」の視点から夢二とその芸術性を紐解き、解説。

他の夢二関連の美術館では取り上げられることが少ない夢二と女性との絆を詳らかにした展示は芸術家としてではなく一個人としての夢二の側面を際立たせて見応えがあり、とても面白いです。
ミニシアター@金沢湯涌夢二館

ミニシアターでは夢二の生涯や彦乃と過ごした湯涌について、関係者が語る夢二との思い出などのオリジナル映像が見られます。

小ぢんまりとした美術館ですが、常設展示以外にも年4回の企画展やコンサート、講演会、体験プログラムなどのイベントも折々に開催され、あまり夢二を知らなくても楽しめるように工夫されています。

金沢湯涌夢二館
住所:〒920-1123 金沢市湯涌町イ144-1
TEL:076-235-1112
開館時間:9:00~17:30
休館日:無休 ※2015年11月24日~2016年3月11日までリニューアル工事のため休館
観覧料:大人300円、65歳以上200円(祝日は無料) ※金沢湯涌江戸村と合わせて行く場合は金沢文化施設共通観覧券(1DAYパスポート510円)がお得です。