「不妊治療疲れ」とは?

最近、「私、不妊治療に疲れました。もう治療はやりたくないのですが、これから私はどうすればいいんでしょう?」という質問を頂く事が増えてきました。

今や、日本は世界で最も生殖補助医療を行っている国となっています。そんな治療されている方々の年齢層のメインは35歳~44歳のゾーン。

この年齢の女性はそれ以外の様々な問題にもさらされているのです。

例えば、親の健康や介護の問題、夫との関係、そして仕事の問題。また、自分のカラダに変化が訪れる時期でもあります。そんな中で子供を作ろうということで医療機関に通われる方が多いのです。

このように忙しいうえ、不妊治療では様々な不快な事に見舞われます。

長時間の待ち時間、慣れない検査、協力しないパートナー、融通の利かない仕事、薬の副作用、かさむ費用、なかなか出ない結果...など気持ちをダウンさせるようなことがどんどん起きてきます。

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不妊治療は出口の見えないトンネルと言われることがあります。

そんな不妊治療を続けていくと「なぜ自分は子供が欲しいんだろう?」「なんでこんなつらいことしているんだろう?」とだんだん訳がわからなくなってしまうこともよくあるようです。

この状態を「不妊治療疲れ」と言います。これは特別な状況ではなく、不妊治療をある一定の期間行っていくと出てくる症状です。

早い人なら2~3か月、平均半年ぐらいでこの疲れが出てきます。そして、1年ぐらいで我慢の限界になり、治療自体を完全に止めてしまう方も少なくありません。

そんな不妊治療疲れ対策について今回は話していきたいと思います。

不妊治療疲れになったら思い出してほしい3つの対策

不妊治療疲れに対して、「多くの人がそんな自分はダメなんだ、もっと頑張らないと」と思うようですが、実はそうではありません。妊娠の確率を下げないように治療意欲を維持することの出来る方法があります。

■対策1:治療の期間と予算をある程度、自分で決めておくこと(ただし、継続出来ると思えたらそれはOK)

不妊治療はゴールの見えないトンネルと言われることがあります。それはいつ妊娠するか分からないからです。しかし、ひとつ分かっていることがあります。

自分の年齢でどの治療を行っていけば、最大の効果を得られるかというデータです。自分の予算とその治療効果(成績)をドクターと話し合い、最大限出来るだけの事を行う。それで結果が出なかった場合はしようがないという気持ちで臨む事だと思います。

妊娠においての結果は神のみぞ知る世界なので、「人事を尽くして天命を待つ!」という姿勢が大事だということですね。それもきちんと効果が期待できる期間でということになります。

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薬の副作用なども患者さんにとって負担になることがあります。

■対策2:何がつらいと感じているのかをきちんと書き出して、それについてどのように解消していくのかを調べ、相談する事

不妊治療疲れを感じている人は、生活のどの部分に自分が負担を感じているのかをよく分かっていない方が多かったりします。だから、不妊治療を行うことにより、自分の生活を見直すきっかけになることが意外に多いのです。

もちろん、カラダのつらさなどもありますので、なんともしがたい部分もあります。ただ、そういうつらさを感じたら、患者さん同士が集まる掲示板などで、乗り越える知恵を頂いたり、お互いに励ましたりするということもありかと思います。

私の友人は、つらいと感じる治療を行う時は必ずクリニック診療の後に大好きなエステに予約を入れていたそうです。そこでなじみのセラピストに愚痴を聞いてもらいながらエステをしてもらうと、つらさがかなり和らいだと話していました。

どうやって、自分にご褒美を与えるのかという面から考えても良いですね。マイナスな気持ちをどのようにプラスに変換していくのか?このあたりにも妊娠率向上のヒントがあると考えています。

■対策3:不妊治療は自分のペースでおやすみしても良い事を理解する事

不妊治療を行っている方で、特に真面目な方にありがちなのが、「治療を止められない」という状況です。

不妊治療を行うと決めたら、可能性を一回でも逃したくないからつらくても踏ん張るという方が意外と多いのです。それで逆に体調を壊したり、人間関係がぎくしゃくしたりすることがあります。

でも、1カ月間治療を休んでもそんなに大きな影響がある訳ではないので、「つらいな、おやすみしたいな」と思ったら、月経周期をちょっとだけ意識しながらおやすみしてください。
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旅も体と心に良い影響を与えます!


長期間の治療の末、妊娠した人にその治療を継続出来たコツを聞いたところ、やはり、彼女たちは休み上手だということですね。

ずっとつらく緊張したままで治療しても良いことはないということで、上手に旅行とかを入れて、その時はお休みしてリフレッシュしたりしていたとの事です。

人間は嫌な事をずっと行えるほど強くありません。だから、おやすみを効果的に入れていくことが大事になります(おやすみばかりだと治療にならないので、その加減は大事ですが)。

まとめ

今回は不妊治療疲れについてのお話を書いてまいりました。不妊治療は正直、色々とストレスのかかる治療だと思います。ただ、年齢が高くなればなるほど難易度も上がり、治療の期間も長くなりがちです。

その中で赤ちゃんを授かりたいと頑張っておられる方がちょっとしたコツで上手に治療に向き合ってもらえれば幸いです。

身近に「不妊治療に疲れているのではないだろうか?」という方がおられたらぜひこの記事を紹介してあげてくださいね。

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