8 1/2時代の曲
ガイド:続く「人形焼」からは、不思議な歌詞、サウンドも相まって、久保田さんのニューウェイヴ精神のようなものを感じます。ただ美味しくいただく和菓子からこんな発想になる久保田さんの頭の中を覗いてみたいです。
久保田:
8 1/2の時に上野に「こんなにバカバカしい曲を作ったぞ、笑えるこれ?」みたいなおふざけの一曲でした。表に出すなどという事は全く考えてもいませんでしたが、酔っ払って店で鍵盤を弾きながら歌った時に店で大合唱になり、こういうのも認められるのかと感じて発表するに至りました。僕は、こういう曲が好きで他にも何曲かあります。次のアルバムにも入れる予定です。
トップ40的歌モノ
ガイド:「いとしのマリー」は、タイトルも歌詞からしても鉄板のラヴソング。アヴァンギャルドな側面の久保田さんを知っていると、意外な感じもしますが、何かの想いからつくられた歌なのでしょうか?
久保田:
昔から歌モノが大好きです。ラジオで流すトップ40的な番組が楽しみで仕方がありませんでした。ローリング・ストーンズもカーペンターズもビージーズもTレックスも同じ番組で当たり前のように並ぶ感覚。自分のアルバムも映画のサントラやオムニバス盤のように、ゴチャ混ぜなアルバムをこれからも作っていきたいと思っています。
バブルガムサウンド
ガイド:個人的に一番ハマったののは、「バブルガム・ラバーズ」。狙われたのかどうかはわかりませんが、「渋谷系」的ですよね。
久保田:
これは僕の大好きなバブルガムサウンドにオマージュを捧げた的な曲です。他にも60年代のイギリスのグループ、特にフライング・マシーンやゾンビーズが大好きです。
ダメな男達
ガイド:(シークレット・トラックが続きますが)ラストを飾る「北風に一人」からは、男の哀愁が漂います。全体のアルバムを通しても、それはテーマではないかと感じましたが、いかがでしょう?
久保田:
映画の中に出てくるようなダメな男達が大好きです。そんな世界を歌にしていきたいと思います。
『星くず兄弟の伝説』の続編
ガイド:最後に今後の活動への抱負を聞かせてください。特に『星くず兄弟の伝説』の第2弾の製作もあるようで、とても気になっています。
久保田:
ロッド・スチュアートの『グレイト・アメリカン・ソング・ブック』が契機でした。垣根を取り払い好きな歌を自由に歌っていく、そんなロッドに影響されました。『星くず』の続編の撮影は12月から入ります。キャストに関しては喋るなと口止めされています(笑)。かなり豪華キャストです。
ガイド:
映画が公開される日を心待ちにしております!
最後に重要なお知らせです。
2015年12月1日にライヴイベント「星くず兄弟の新たな伝説」が開催されます。
詳しくは星くずサロンまで。