熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

[第4回]CO2添加方式のバリエーション(3ページ目)

本格的な水草育成を目指しての、基礎的な知識について語る“水草指南!?”も今回で連載第4回目。今回は、水草の育生に必要不可欠な「CO2の添加方式」について解説しています。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

醗酵式による自然添加

これは、自然添加というより半強制添加と呼んだほうが適切かもしれません。では、具体的にどのような添加方法かといえば、砂糖等の糖分にイースト菌等の酵母を加えて、菌が糖分を分解する際に発生するCO2を利用します。

CO2の高圧ボンベが今ほど普及する以前、デナリー社から発売された『CO30』などの市販品も有りましたが現在では殆んど見かけなくなりました。専ら、自作による制作が大半のようです。

製作方法は到って簡単で、適当な容器(1.5Lのペットボトルなど)に水、砂糖、ゼラチンを100:100:2程度の割合でゼリー状にし、そこに酵母を加え醗酵させるだけです。

比較的簡単に、しかも安価に作れてしまうといったメリットもあるのですが、常に一定のCO2を得る事が難しいといったデメリットも存在します。水草の生長をコントロールする際や、よりCO2要求量の多い水草を育てることは難しいでしょう。また、美観的にも優れたものとはいい難いです。

薬品により、化学的に水中のCO2濃度を上げる方法

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