熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

[第4回]CO2添加方式のバリエーション(2ページ目)

本格的な水草育成を目指しての、基礎的な知識について語る“水草指南!?”も今回で連載第4回目。今回は、水草の育生に必要不可欠な「CO2の添加方式」について解説しています。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

高圧ボンベによる強制添加

『低圧ボンベによろ拡散筒での添加』が自然に任してCO2を溶解させる方法であったのに対し、強制的にCO2を水中に溶け込ますことから『CO2の強制添加』と呼ばれます。これは、高圧ボンベが吐出量の調整可能な事から、常に水草が必要とするCO2量を強制的に添加する事が可能だからです。

接続の方法は、前項のシステムと殆んど変わりはないのですが、こちらでは常時(照明点灯時)CO2を添加していることが大きな違いとなります。また、拡散器もよりバラエティーに富んだものとなり、効率良く水中にCO2を溶解させる為に

  • 気泡をミスト状に拡散させるタイプ
  • 拡散筒内部に水流を導き攪拌させるタイプ

この2つが、主なタイプとなります。

前者は、比較的小型の水槽に向いた添加方式で、主に60cm以下の水槽から90cm程度で扱われます。国内で主に普及しているのが90cm以下の水槽であるので、商品のバラエティーも豊富で各社から様々なアイテムが販売されており、入手はコチラの方が容易でしょう。

対して後者は、短時間により大量のCO2を溶解させる事が可能なため、90cm以上の水槽に用いられる事が多いです。国内メーカーから販売される商品も幾つかありますが、海外の水草メーカー各社でのシェアが大半を占めています。水槽内部に設置するものと、水槽外に設置できるものがあり、後者は邪魔な人工物が水槽内にないため美観的にも優れます。

現在、これらのCO2高圧ボンベを使用しての強制添加が、水草育生に最も適した方法だといえるでしょう。

醗酵式による自然添加

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます