受験で一番もったいないのがケアレスミス!対策しておこう
ミスをなくして志望校合格
子どもが高校受験期にクラスの担任の先生から受験にまつわる興味深い話を教えて頂きました。
それは募集人員が400人ぐらいの公立高校の受験ならボーダーの合格ラインに10人ぐらい団子になることは普通にあるということでした。 これは数学の計算問題の1問(配点が2点~3点)で合否が決まると予想できます。だから簡単な計算ミス、書き間違い、などのケアレスミスはもっての他です。
しかし私は、「ケアレスをする子どもは実は頭がいい証拠である」という持論をもっています。そこでまずはケアレスミスをする子はなぜ頭がいいのか解説しましょう。
ケアレスミスをするのは、頭がいい証拠
ケアレスミスは問題の意味が分からず答えを導き出せなかった不正解とは違い、不注意から起こる単純なうっかりミスです。要するに設問の意味は正しく理解したのに計算段階で、小数点の位置の間違い、数字の1と7の書き間違え、位のゼロの書き忘れ、解答欄に単位の記入忘れなど、もう1度落ち着いて行えばなんなく正解になる単純な「うっかり間違い」です。自分の意識の中では、その問題は分かったつもり、解けたつもりになっていたから次の問題に行ってしまったのです。見方を変えたらほぼ90%はできていて後の10%のつめ方の問題となります。では私が実際に子どもの受験期に実際に行った親子でできるケアレスミス解消対策を紹介しましょう。
ケアレスミスを予防する3つの親子でやる受験対策
ケアレスミスをなくそう
その方法は3つあり、どれも親子で簡単にできます。
これは私が新人の銀行員時代に学んだ方法をすこし受験用に改良したものです。
1つ目は数字の「1・2・3・4・5・6・7・8・9・0」を何回も丁寧に書くこと。
要するに数字が汚いから起きやすいミスを防ごうというものです。6、8、0は特にきっちり書きましょう。1と4と7もしっかり違いをつけます。
字の汚い子、丁寧に字や数字を書かない子はケアレスミスが出る確率が増えます。文字の役目は、もう1度自分が読み直すか相手に読んで理解してもらうために書くものですから、自分が読めない字を書いていては問題外です。コツは姿勢を正して椅子をひいて丁寧に書き、段々に書くスピードを上げていくことです。
2つ目は、数学の問題を読むときは全てアンダーラインをひきながら落ち着いて大きな声で音読することです(もちろんテスト会場ではできませんが、家では繰り返し行いましょう)。
問題を読み間違いしたら元も子もありません。線を引くことで読み飛ばしをなくします。特に頭がいい(回転のいい)子どもは分かったつもりになってしまいがちです。応用問題の場合は設問を2回読むのもありです。私の子どもはこれでケアレスミスはグンと減りました。
3つ目は必ず計算の時間を測ること。息子の場合、中3年の受験期だったのですが、数学の中1の簡単な計算問題、5問程度から行い、必ず時間を測りました。その時間の測り方は5問すべてできた時間。ストップウオッチで秒まで出しました。
10回も同じレベルの問題で行うとかなりのスピードで間違わず解けるようになりました。時間が短くなりさらに正確性が増すのが親子で実感できました。ルールは全ての問題を1回限りで計算は正解にする。見直さなくてもすべて一発正解にするように集中すること。これを繰り返すことで「自分の計算能力はいつも正しい」という自信が芽生えてきます。
受験後に子どもから聴いた話
私の子どもが大学合格した時、彼は「今だから言えるが、僕は中学の時はテストでケアレスミスがたくさんあるので『とてもおっちょこちょいでダメな人間なんだ』という悪いセルフイメージがずっとあった」と語ってくれました。でも中学最後の受験でその悪いイメージはなくなったそうです。この体験は人生の中でとても大きなウエイトを占めると思います。
このケアレスミス解消の対策をするときに親子で気をつけたのは、机の上を綺麗に整理整頓することです。そして服装を整えて呼吸を整えて正しく姿勢よく座る。そして真摯な気持ちで設問を順番に全問正解にする完璧なイメージを持つ。
この自信は将来、子どもが社会人になってもとても役立つと思います。
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