婚約破棄されたある女性の話
先日、婚約破棄をされたという46歳の女性が結婚相談所に来社されました。相手の男性は再婚の方で55歳で2人の子どもがいますが、離婚した奥様が引き取りその後一度も会っていないという寂しい方だったそうです。交際中に女性の父親が亡くなったのですが、息を引き取る時にも父親の手を握り「お嬢さんを幸せにします」と誓ってくれたそうです。そして、その後も男性が励ましてくれたことが結婚を決意する理由になりました。
ハワイでの挙式をするはずだったけれど……
婚約破棄の理由は金銭感覚
今回の婚約破棄の理由は、金銭感覚の不一致です。いくら男性が裕福といっても、実はケチな人が多いのが実状です。「いいよ、いいよ」と言いながら、本当はお金を湯水のように使う彼女に不安を覚えていったということです。一方、彼女にとっては夢にまで見た結婚です。張り切り過ぎたのかもしれません。「君の好きにしていいよ」と言ってくれる優しい人だったので、その言葉を信じて好きな有名ブランドにドレスをオーダーし、指輪も有名ブランドにオーダーし、結婚式は憧れていたハワイの教会、親戚一同招待し……と話を進めていきました。もちろん、新居は彼の家で、家具も一流品をそろえるといった具合でした。
金銭感覚については、片方に非があるように思われがちですが、実は、最初の段階で相手に予算を伝えたり、途中で金銭感覚が合わないなら、それをしっかり伝えていくことが大切です。これをすれば、少なくとも婚約破棄にはならなかったと私は思います。
浪費家同士のカップルのほうがうまくいく
金銭感覚は結婚する上でとても重要です。よく「私は浪費家だけど、彼は金銭感覚があるからよかった」という人がいますが、本当はよくありません。金銭感覚は一致していないと難しいのです。簡単に言うと締り屋は締り屋同士、浪費家は浪費家同士がいいのです。お金の感覚が同じ方がカップルはうまくいく可能性が高い
もちろん、買いたい気持ちはお互い良く分かるから「今回は、あなたがどうぞ来月は私にしてね」こういう風に譲り合ったり、相手を思いやる気持ちは大切です。むしろ、そういう気持ちがあるからこそ、2人は成長できるのではないでしょうか。