5年目の定番タブレットも変革の時

iPadは、2010年に登場したiPad 1から早いもので5年が経過します。この5年間は、おおよそ1年間隔で進化しながらシェアを拡大しており、2014年の調査では47.4%のシェアを獲得しています。一社でこれだけのシェアを獲得しているのは驚くべきことで、タブレット=iPadといったように、もう定番商品と言っても過言ではありません。

iPad Pro。大型タブレットでも定番となるのか。

iPad Pro。大型タブレットでも定番となるのか。


そのiPadも、2015年は変化の年になりました。これが外からのプレッシャーではなく、Apple自ら変革をもたらしているのが「らしさ」を感じる部分です。

そのひとつは「iOS 9」。Slide OverやSplit View、キーボードショートカットなど生産性を向上する機能が追加されており、より汎用OSに近づくことになりました。もうひとつは、ディスプレイが大型化された「iPad Pro」。この二つが組み合わさることで、これまで使っていたPCはプロの道具となり、私たちが普段使うデバイスはiPadのような物を使うようになる可能性があります。

重責を担うiPad Proのデザインは、アップルのタブレットであることがひと目で分かるアイコン(ホームボタン類の位置やスクリーンのフチは面取り、裏側面のラウンド処理など)が適用されています。一般的には、小さな物で使われていたデザインを大きな物に適用すると間延びした印象になりますが、iPad Proはこうした印象はなく、変わらぬ優美さを誇っています。あらためて、巧みにデザインされていることを実感させられます。

モデルバリエーションは、32GBと128GBのモデルが存在します。32GBモデルはWi-Fiモデルのみ、128GBはWi-FiモデルかWi-Fi+セルラーモデルが選べます。カラーバリエーションは、シルバー・ゴールド・スペースグレイの三種類で、iPhone 6sで追加されたローズゴールドはありません。

変わらぬ仕立ての良さ

iPad Proのパッケージは、箱の側面には製品名、表面には端末の薄さを強調するような写真がプリントされたデザインです。iPad Air2のそれと変わりありませんが仕立てのよいパッケージで、中には貴重な品が収まっていることを期待させます。

パッケージのデザインは、これまでを踏襲していますが箱が大きい。

パッケージのデザインは、これまでを踏襲していますが箱が大きい。

箱の側面にはリンゴマークとiPad Proの文字。

パッケージの側面にはリンゴマークとiPad Proの文字。


パッケージのフタを開けると12.9インチのディスプレイを持つiPad Proが目に入ります。第一印象は、素直に「デカい!」というもの。本体の下には、LightningケーブルとACアダプタ、マニュアルが収められています。

フタを開けるとiPad Proが登場!大きい!

フタを開けるとiPad Proが登場!大きい!

本体の下には、LightningケーブルとACアダプタ、マニュアル。

本体の下には、LightningケーブルとACアダプタ、マニュアル。


充電はこれまで通りLightningケーブルを使います。ACアダプタは、これまでのそれと変わらないように見えますが、端末の大型化に伴って10Wから12W、2.1Aから2.4Aに強化されています。USB充電器でiPadを充電しようと考えている方は、2.4A出力できるのか確認した方が良いでしょう。

強化されたACアダプタ

強化されたACアダプタ


迫力のボディ

iPad Proの大きさは、305.7ミリ(縦)×220.6ミリ(横)×6.9ミリ(厚み)で、重さは筆者が購入した128GBのセルラーモデルで723gとなっています。

大きさに関しては、iPad Air2が240ミリ×169.5ミリ×6.1ミリなので、iPad Proのほうが二回りほど大きなサイズです。重量は、iPad Air2の444gと比較すると1.6倍ほどですが、iPad 1のセルラーモデル(730g)やSurface Pro 4のm3モデル(766g)と同じくらいの重さです。

iPad ProはiPad史上最大サイズですが、手にしてみると見た目よりは軽く感じます。また、バッテリーなどの重量物がバランスよく配置されているのか、縦や横に持った時もどこかが重いという印象はなく、良好です。

iPad ProとiPad Air2の比較。

iPad ProとiPad Air2の比較。


Lightningコネクタ、ボリュームボタン、電源ボタン、ホームボタン、イヤフォンジャックの位置はiPad Air2と変わらず、これまでと同じように使えます。良い物は変える必要がありませんし、使い続けることで変わらぬ良さに昇華されます。

ボタン位置やデザインは変化なし

ボタン位置やデザインは変化なし


革新的なスピーカー

変化があったのはスピーカーの搭載位置です。これまでホームボタンがある画面下側に2つしか無かったものが、画面上部にも付いており、合計4個のスピーカーが搭載されています。

このスピーカーは、低音は全てのスピーカーから再生されて、高音は上部から優先して再生されます。これを端末の向きによって変化する仕組みが搭載されており凝った造りとなっています。音質は素晴らしくスクリーンの美しさに負けない、迫力と奥行きのある音が再生されます。iPad Proは、タブレットの音質にも革新をもたらし、基準を一段引き上げました。

基準を変えるほどの高音質なスピーカー

基準を変えるほどの高音質なスピーカー


iPad Proの特徴はディスプレイが9.7インチから12.9インチに大型化されたことです。大きくなったことで取り回ししづらくなりましたが、タブレットのディスプレイは、表示デバイスだけではなく操作デバイスでもあるので、表示領域が増える以上の効果をもたらします。この辺りは、次回iOS 9の使い勝手と供にご紹介します。

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