バスケの神、ジョーダンと比較対象に等しいスター選手、コビーのラップ
ここからは現役で活躍している選手をご紹介。
多くのNBA選手は大学を卒業してから、プロ入りを果たすのが通常ですが、コービー・ブライアントはフィラデルフィアの高校を卒業後、96年にロサンゼルス・レイカーズ入団を果たしました。それ以降、現在までレイカーズで活躍し続け、バスケの神とされるマイケル・ジョーダンと比較対象に等しいとされるスター中のスター選手。
ラップのスキルはと言えば、高校時代からCHEIZAWというグループに所属し、ソニーと契約を結ぶも、レーベルはコービーがウィル・スミスのようにソロのアーティストとしてヒットするのを望んでおり、結局は当時のスーパーモデル、タイラ・バンクスをフィーチャリングした「K.O.B.E」というシングルを出した後、色々な都合で打ち切られてしまうという哀しい結果に。ですが、コービーのラップへの愛は本物だったようです。ブライアン・マックナイトの「Hold Me」という曲にフィーチャリングで参加したこともあり、曲の後半の方でコービーのラップが聞けます。
親友ミーク・ミルの曲にフィーチャリングで参加した“6 Man”のルー
2005年に、ジョージア州の高校生男子バスケ選手のベストプレーヤーに毎年授与される“Mr. Georgia Basketball”や、マクダナルズ・オール・アメリカンの選手に選出されるなど、その活躍ぶりが高校生の頃から注目を得ていたルイス・ウィリアムズ。卒業後はジョージア大学に進学するはずでしたが、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団。その後アトランタ・ホークスを得て、トロント・ラプターズに行き、2015年にシックスマン賞(ベンチスタートの控え選手の中で最も活躍した選手に贈られる賞)を獲得しました。
ラッパーのドレイクが、ルーがシックスマン賞を得るのを願掛けして書いた曲、「6 Man」が賞の授与式で流れ、ルーは「6 Man」のミュージックビデオにも出演。自身もヒップホップが大好きで、ラッパーのミーク・ミルなどと仲が良く、「I Want It All」という曲にもフィーチャリングで参加しています。
真面目でチャリティー活動にも貢献、ラップのスキルも優等生並み?ケビン・デュラント
ワシントンD.C.で育ち、小学生の頃からその才能を見初められていたケビン・デュラント。高校はバスケの名門校に通い、すでに203cmもあり、身体能力からバスケのスキルまで完璧と賞賛され、地域年間最優秀選手や2006年のマクダナルズ・オール・アメリカンの最優秀選手に選ばれました。その後、テキサス大学に進学し、2007年から現在に至るまでオクラハマシティ・サンダーでプレイしているスター選手。
性格も良く、多くの人に好かれ、チャリティーなどにも貢献したりと真面目なクリスチャンのケビンですが、ラップのスキルも中々のものとされていて、「Tha Formula」など何曲か出しています。2009年に他のNBA選手と共に出演したナイキとフットロッカーのCMでラップしている姿も必見です。
90年代が大好き、ファッションセンスが際立つオシャレなイマン・シャンパート
今回紹介する選手の中では一番若手のイマン・シャンパート。ジョージア工科大学に進学後、2011年にニューヨーク・ニックスに入団。今年、クリーブランド・キャバリアーズに移籍しましたが、現在はケガのため、来年1月くらいまで試合に出れない模様。1990年生まれの彼は90年代が大好きだそうで、数年前までトレードマークはハイトップ・フェードでしたが、現在はドレッドを上で結んだようなヘアスタイル。ファッションセンスも、一際目立っています。
高校の頃からスポークン・ワードをやっていたというシャンパート、2012年にはミックステープをリリースしていて、前シーズンのプレイオフでは彼がラップする「The Offs」がキャバリアーズのテーマ曲として使われました。最近はドレイクの「Hotline Bling」をリミックスした曲、「Highlight Reel」が結構ウケてます。
やはりバスケとヒップホップは切っても切れない関係。お互いが影響を与えあい、サポートしあって、いい関係を築いているのですね。今シーズンのプレイオフに進出できるチームはどこなのか、優勝はどのチームが手にするのか、まだまだ先のことですが、今からとても楽しみです!