今をときめく「ゲス乙女」のほないこかも…
ほかにも、2ピースのかっこいいガールズバンドは数々います。2014年に結成したHELLO AND ROLLは、平山織愛(Guitar & Vocal)と矢嶋瑞貴(Bass & Keyboard)の2人編成。現在ライブを月3~5本ペースで精力的に行い、サポートドラムを入れたり2人だけで出演したり、と場所やイベントの雰囲気によって編成を変えています。10月にリリースした最新作は、前作の表題曲を矢嶋瑞貴がピアノやトランペット・グロッケンを使ってリアレンジするなど、音源も多様。「2人であるからこそ多くの方々の協力があり、それゆえに幅広く活動ができるのが強み」と話しています。
2012年に結成したシマシマエレクトリックは平野なつき(Bass)と金成葉子(Drums)の2人編成。リズム隊の2人のみで編成されるシマシマエレクトリックは、ボーカルや打ち込みなどを取り入れたり、他のミュージシャンとのコラボなど幅広く活動。「2014楽器フェア」にも出演し注目を集めました。
そして、現在は活動休止中ですがこんなバンドも。マイクロコズムは、高校の同級生である佐藤穂奈美(Drums)と太田美音(Vocal & Guitar)のベースレス編成。ドラムを叩いている女性プレイヤーに見覚えはないでしょうか? そう、今をときめくゲスの極み乙女。のドラマー・ほないこかです。
音だけ聴いていると2ピースであることを忘れてしまうほどの力強さと表現の深さはクセになります。
◆マイクロコズム 公式サイト
http://microcosm-official.blogspot.jp/
逆境が彼女達を強くした
ここまでご紹介した2ピースロックバンドに共通しているのは、いずれも「メンバーの脱退により2ピースになった」ということ。現在の編成は最初から選んだ道ではなかったと思いますが、楽器パートが足りなくなるという逆境を乗り越えてきたバンドだからこそ、「自分たちの表現したいことはこれ!」という信念の強さと、2人だけでも成立させてしまう創意工夫、既成概念にとらわれないユニークさがあり、3ピースや4ピース以上に、自由で魅力的な音楽を奏でているのです。今回ご紹介した2ピースガールズバンドの多くは、首都圏を中心に日夜ライブ活動を展開中です。お気に入りのバンドを見つけて、是非ライブハウスに足を運んでみてください。「2人だけでここまで表現できるのか!」と、共感と尊敬の眼差しを向けたり、あるいは「2人だけなのにすごい!がんばって!」とわが娘を応援し見守るように温かい眼差しを向けたり……ライブの楽しみ方も様々です!