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松井氏が臨時コーチとして巨人・高橋新監督をサポート

ヤンキースのGМ特別アドバイザーを務める松井秀喜氏が、来春の巨人のキャンプに臨時コーチとして参加する可能性が高まっている。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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全面バックアップを約束した松井氏

巨人の高橋由伸新監督(40)のもとに強力な“助っ人”が現れそうだ。ヤンキースのGМ特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(41)が、来春の巨人のキャンプに臨時コーチとして参加する可能性が高まっている。かつての“盟友”は、「カバン持ち以外だったら何でもやる」と全面バックアップを約束した。

「彼とはずっとチームメートだったし、応援しています。プライベートでは友人ですし、頑張ってほしい。OBの1人としても応援しています」

松井氏と高橋監督の2人は、巨人で1998年から2002年までの5年間、一緒にプレーした仲。クリーンアップを組み、同じ外野手だったこともあり、親交が深い。シーズンオフには必ず食事をともにし、今回の監督就任会見の前には、高橋監督から松井氏に電話で報告した。

松井氏は今年、ヤンキースの特別アドバイザーとして傘下の3A、2Aを中心にマイナーを巡回。打撃指導はもちろん、打撃投手など練習のサポートも行ってきた。1年契約で来年については未定だが、球団幹部が契約延長を熱望しているため、今年同様の仕事をするとみられている。

ただし、その場合でも日米のキャンプ日程がずれているため、臨時コーチを務めた昨春、視察に訪れた今春のように、巨人のキャンプに参加することは可能なのだ。


打線強化の切り札として、高橋新監督を支える

高橋監督が、打線強化の“切り札”として松井氏に臨時コーチを要請するのは確実とみられる背景には、今季の巨人の貧打にある。チーム打率.243は、リーグ最低で、リーグ4連覇を逃した大きな要因が貧打だったことは否めない。V奪回への最大ポイントである打線強化に、松井氏以上の人材はいないだろう。

松井氏が初めて臨時コーチとして12年ぶりに巨人の宮崎キャンプに参加した2014年(2月1日から13日)は、原前監督の意向で行ったフリー打撃では22スイングで5本を右翼席に叩き込んだ。打撃投手として合計1023球を投げ、宿舎では選手に講義も行った。今春は2月3、4日に同キャンプを訪れ、岡本や大田らにアドバイスを送り、新主将の坂本に自身の座右の銘である「不動心」の心構えを伝授した。来春、臨時コーチとして同キャンプに参加するとしたら、もっとパワーアップした指導を展開するのは間違いない。その決意は「カバン持ち以外だったら何でもやる」という言葉に表れている。

「彼の思うような監督、彼の思うようなチームになってほしい」

友であり、かつてのチームメートだった高橋新監督を、松井氏はキャンプだけではなく、シーズン中も松井氏なりに支えていくつもりだ。
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