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ドラマ界のイケメン枠に異変アリ!〇〇男子の逆襲(2ページ目)

ドラマの中のイケメン枠といえば、アイドルや特撮出身者が定番ですが、最近その流れに新ジャンルの俳優が参戦しているのをご存知でしょうか?秋スタートのドラマでも彼らは大活躍中!その”新しい波”に演劇ガイドが迫ります!

上村 由紀子

執筆者:上村 由紀子

演劇ガイド


視聴率も絶好調!男たちの熱いドラマ
山崎育三郎『下町ロケット』

今年一番チケット入手が困難だったミュージカルといえば、夏に帝国劇場で上演された『エリザベート』ではないでしょうか。これまで宝塚の元男役トップスターが務めてきたタイトルロールを元娘役トップの2人が演じ、その他のキャストもほぼ一新されたこともあって大きな話題を呼びました。

『エリザベート』で物語の狂言回しとなるルキーニ役を歌舞伎俳優の尾上松也さんとWキャストで演じたのが山崎育三郎さん。

山崎さんは先にご紹介した井上芳雄さん、浦井健治さんと共に「StarS」というユニットを組み、コンサート活動なども行っています。

 

そんな彼が出演しているのが、大ヒットドラマ『半沢直樹』のスタッフが再結集するTBSの日曜劇場『下町ロケット』。国産ロケットを飛ばすという壮大な夢を抱く技術者・佃航平(阿部寛)が経営する佃製作所の技術開発部員・真野賢作役を熱演中です。

視聴率も絶好調の『下町ロケット』。佃のやり方に疑問を持ちながら、技術者として自らが進む道を模索する真野。舞台ではキラキラ系のキャラクターを演じることも多い山崎さんが今後どうスパークするのか……注目です。

苦悩する誘拐犯
柿澤勇人『デザイナーベイビー』

劇団四季在籍時代には『春のめざめ』メルヒオール役のオリジナルキャストとして最多出演回数を誇り、劇団退団後は『スリル・ミー』『ロミオ&ジュリエット』『デスノート The Musical』『サンセット大通り』などのミュージカル作品に加え、蜷川幸雄氏演出『海辺のカフカ』などのストレートプレイでもその存在感を見せ付けている柿澤勇人さん。

これまでもドラマや映画など映像作品に数多く挑戦してきた柿澤さんがこの秋出演しているのがHNK製作のドラマ『デザイナーベイビー』です。

妊娠8か月の刑事・速水悠里(黒木メイサ)が産婦人科病院の中で起きた乳児失踪事件を捜査する内に、生殖医療の闇に触れるというクライムサスペンス。このドラマで彼が演じるのは、病院長である父親の愛情を信じられず、乳児を誘拐し、身代金を要求する峠則孝役。お坊ちゃんの傲慢さと繊細さとを併せ持ち、追い込まれ疲弊していく若者役を好演しています。



これまで舞台からドラマに進出する俳優の多くが小劇場や新劇出身者でしたが、ミュージカルやプロデュース公演の舞台で活躍する「イケメン舞台男子」たちの台頭が目立つ昨今。ドラマ業界も華と実力とを兼ね備えた”サードウェーブ”な彼らに熱い視線を送っているようです。

そして「舞台男子」たちの映像での活躍に興味を持ったらぜひ劇場へ! 画面の向こうにいた時とは一味違う姿を思い切り体感できること間違いなしです。
 

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