二酸化炭素の測定方法
Q.水槽の水に溶解した炭酸ガス濃度を測定したいのですが、何か良い方法を教えてください。
溶存二酸化炭素試薬:水中に溶け込む、二酸化炭素濃度を測定するための試薬。試薬を滴下し、色の変化をみる。 |
精度の信憑性は定かではありませんが、目安として使用すにはこと足りるかと。
また、pHとKHの測定値から、二酸化炭素の濃度を導くことも可能です。pH(水素イオン濃度)、KH(炭酸塩硬度)、CO2(二酸化炭素)の3者には相関関係があり、それぞれ2つの値を求めることで、残りの1つの値が決定します。実際には、他の物質がそれぞれに干渉しない純水での関係なので、水槽内では相関表通りの数値に当てはまりません。
ただし、KHの概ねの値を把握していれば、pHの変化から二酸化炭素の濃度(この場合は溶解の度合い)を推測できます。
※KHが一定であれば、二酸化炭素が溶解するにつれて、pH値は低くなる。
二酸化炭素濃度の測定は、水草(光合成)育成のための参考にするのだと思います。であれば、濃度を求めるよりも、二酸化炭素の添加量と光量による水草の光合成量(放出される酸素の気泡から推測)。通常、光量は一定(緩やかな変化は無視)であるので、添加量と時間を調整。
それに伴なう、pH値の変化なども加味して、二酸化炭素の添加量を決定します。つまり、測定試薬の出番は、水槽管理ではほとんどないかと思います。ただし、私にも当てはまりますが。『測ってみたい!』という欲求に、アレコレ理屈はいりません。