全天には88の星座があります。そのうち、一度は見たことがある星座として名前があがるのは、オリオン座ではないでしょうか。明るい4つの星が長方形をつくり、その中央に3つの星が並んでいる様子は、夜空でとても目立ちます。そんなオリオン座の方向から流星が四方八方に飛び出してくるように見えるのが「オリオン座流星群」です。

流星探しは真夜中を過ぎてから

オリオン座流星群は、毎年10月21日頃に活動のピークを迎えます。流星の数は三大流星群ほどではありませんが、明るい流星が多いので、肉眼で見つけやすいのが特徴です。

一般的に流星群は、放射点(流星が飛び出してくるように見える中心点)のある星座の名前で呼ばれます。オリオン座流星群の場合は、放射点がオリオン座にあるということ。そのため、オリオン座が地平線近くにいるときよりも、空高く昇っているときのほうが放射点も高くなるので、流星を見られる可能性がアップします。

オリオン座

オリオン座を形作る星は明るいものが多く、その並びも特徴的。流星群の放射点は、オリオンの右手首のあたりです


オリオン座流星群が活動のピークを迎える10月下旬、オリオン座が南の空高く昇るのは、真夜中をとうに過ぎた頃。夜空に流星を探すなら、日付が変わってから夜明け前までがベストタイミングといえるでしょう。

ひとつでも多く流星をキャッチするコツは、空全体を見渡すようにすることです。放射点はオリオン座にありますが、流星は空のどの方向にも現れます。オリオン座だけをじっと見つめるのではなく、空の中で視線を大きく動かすようにしてみてください。

また、目の前に流星が現れるまで気長に待つことも大切。安全な場所で楽な姿勢をとり、少なくとも15~30分は空を眺めるようにしましょう。

この時季は、日中は暖かくても夜はぐっと冷え込みます。快適に流星観察をするためにも、防寒対策は忘れずにしたいところです。


2015年は惑星とのコラボに期待!

2015年、オリオン座流星群の活動が極大になるのは10月22日(木)の午前8時頃と予想されています。ですから見頃となるのは、22日未明から夜明け前まで。流星の輝きをかき消してしまう月も、日付が変わる頃には沈んでしまっていますから、月明かりの影響もなく、なかなかの好条件です。

ひとつでも多く流星をキャッチするコツとして、特定の方向だけを見ないことと前述しましたが……夜明け前は東の空にご注目を! というのも、金星、木星、火星が東の空で集合しているのです。

しし座と、金星・木星・火星

日々位置を変えていく惑星たち。近くに鎮座している「しし座」とのからみ具合にも注目です。ただし、この画像はシミュレーションなので、あくまでも目安としてください


10月下旬、明け方の東の空では金星と木星が接近しているように見えています。2つの惑星がもっとも近づくのは26日(月)の明け方ですが、オリオン座流星群の見頃である22日(木)も、かなり近づいているように見え、そばには火星も。光り輝く惑星たちと流星のコラボレーションによる光景は、見応えがありそうですね。

1等星と呼ばれる明るい星が、たったひとつしかない秋の夜空。もしも、この時季の星空に物足りなさを感じていたとしたら、オリオン座流星群と夜明け前の惑星たちが、きっと気持ちを充たしてくれることでしょう。

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