土屋アンナさんがきものトークショーに登場
「アンナとママのきものお喋りタイム」スタートです。
今回は、トークショーの様子をまじえつつ、着物を代々受け継ぐ事の楽しみ方、そしてアンナさんご自身のお話から、「私達が今着物を着る意味」を考えてみたいと思います。
着慣れているからこそ!個性が際立つきもの姿
秘蔵写真を公開しながら懐かしそうに話す眞弓さんとアンナさん。
バラエティー番組で無人島の海に潜ったりと自由奔放でアクティブなイメージの土屋アンナさんですが、お母様の土屋眞弓さんは、おばあさま譲りの着物好きが講じて「着付け師」をなさっているそうです。その影響で、小さい頃からいつも身近に着物があったそう。
小さい頃のアンナさんにとっては、「無理矢理着せられていた」という感覚だったようですが、それがあったからこそ、おいらんを演じた映画『さくらん』の出演にも繋がったのでは…とご本人はおっしゃいます。(ちなみに、映画監督を務めた蜷川実花さんも大の着物好きだとか!)
ここで、お二人とも、それぞれに個性が際立つコーディネートも見てみましょう。(ちなみに、両方とも私物のようで、アンナさんの帯はP.2に出てくるロシアでの写真と同様のものでした!)
日焼けした肌に、淡いイエローの柄がよく映えます。
観客の着物通たちからも、帯を見て感嘆の声。
着物には“時代を超えた楽しみ”がある
眞弓さんがお宮参りで着た着物を、娘のアンナさんのお宮参りに着せたお写真。
眞弓さん(右端)が着ている着物は、おばあちゃま(左端)から受け継いだもの。
今の時代、親世代が着物を知らないという環境で育った人も多く、本人が好きではじめる場合には、全くのゼロから始めなければなりません。その点で着物が小さい頃から身近にあったというのは、(自分が望む望まないに関わらず)着物を着るという選択肢が自然にできているという意味でも、とても羨ましい環境ですよね。
着物について母と娘が語り合う時間ってとっても素敵ですね!
着物をレンタルで借りるということが一般的になり、自分自身のものとして所有することよりも便利であるとされてきたのは、比較的最近のこと。着物が日常であった頃は、着物は今よりももっと身近にありました。そして、その着物は当たり前のように子や孫へと受け継がれていったものです。
自分の着物を、その孫子に着せるのは、まさに時代を超えた楽しみ。代々受け継ぐ事ができる着物ならではの楽しみ方です。自分が気に入って買った着物を、自分の孫子と共に楽しむ事ができるなんて……こんな素敵な事はないのではないか!とも思います。
そして、着物を受け継ぐと言う事は、その人の思いをも受け継ぐと言うこと。一度、あなたのお母様やおばあ様が大切にしている着物をおねだりしてみてはいかがでしょう? きっと、喜んで思い出を語りながら大切にしたい思い出や、その時々の気持ちも伝えて下さるに違いありません!
>>眞弓さんは、親子3代で着物を受け継ぐために心がけていることがあったようです。