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JavaScriptを実行して出力されたHTMLソースを見る方法(3ページ目)

JavaScriptが実行された結果として、どのような文字列やHTMLソースが出力されているのかを確認する方法を解説。ブラウザの「ソースを表示」機能では単にJavaScriptのソースコードが見えるだけです。そうではなく、関数が処理された結果としてブラウザに出力されるHTML要素などの値を見たりファイルに保存したりする操作例をご紹介いたします。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

JavaScriptを実行して出力されたHTMLソースを見る方法:IE版

次に、Internet Explorerでの操作方法をご紹介いたします。例示に使っているサンプルページや他のブラウザに関しては、本記事の1ページ目をご覧下さい。

【IE版の目次】  

JavaScriptを実行して出力されたHTMLソースをIEで表示する方法

Internet Explorerでは、「F12 開発者ツール」という内蔵の機能を使うことで、JavaScriptの実行結果として動的に出力されたHTMLソースを見ることができます。この開発者ツールは、IE8以降で使用可能です(※Windows10版IE11やEdgeでは、「ソースを表示」項目を選択するだけでも開発者ツールが起動します。詳しくは最後のページでご紹介いたします)。
 
IEに搭載されている「F12 開発者ツール」

Internet Explorerに内蔵されている「F12 開発者ツール」


 
具体的には、下記の手順で操作するだけで「JavaScriptを実行した結果として動的に出力されたHTMLソース」を見ることができます。

操作手順:
 
望みのページを表示してから……

望みのページを表示してから……

1. まず、Internet Explorerを起動して、望みのWebページを表示(JavaScriptを実行)します。

 
「F12 開発者ツール」を起動

「F12 開発者ツール」を起動

2. キーボードから [F12]キーを1回押すか、または図のようにメニューから「F12 開発者ツール」を選択します。

 
「DOM Explorer」を選択

「DOM Explorer」を選択

3. ウインドウの下部に「開発者ツール」が表示されますので、「DOM Explorer」という部分(図の赤丸部分)をクリックします。

※標準ではIEのウインドウ下部に結合した状態で表示されますが、「ピン留めを外す」ボタン(図の黄色の矢印部分)を押せば、独立したウインドウに表示できます。
 

結果:
 
JavaScriptで出力されたHTMLソースも見えている

JavaScriptで出力されたHTMLソースも見えている

するとHTMLソースがツリー表示になって見えます。ここに表示されているHTMLソースには、「元々HTMLソース内に記述されていたJavaScriptソース」だけでなく、スクリプトの実行結果として出力されたHTMLソースも含まれています。

つまり、今実際に見えている内容のHTMLソースが確認できます。


 

JavaScriptを実行して出力されたHTMLソースをIEで保存する方法

上記の「F12 開発者ツール」に表示されているHTMLソースをコピーして保存すれば、今表示している内容(=JavaScriptの実行結果として出力されたHTMLソースを含むソース全体)をそのままHTMLファイルにできます。以下の手順で操作して下さい。

 
タグの上で右クリック

タグの上で右クリック

1. ツリー表示内の最上部付近には、図の赤丸部分ように <html>タグがあるはずです。その行の上で右クリックします。

 
コピーをクリック

コピーをクリック

2. すると、メニューが表示されますから「コピー」項目をクリックします。すると、html要素の内容全体がクリップボードにコピーされます。

 
適当なエディタに貼り付け

適当なエディタに貼り付け

3. 適当なテキストエディタ(メモ帳など)を起動して、今コピーした内容を貼り付けて下さい。

※ここで、うまくHTMLが貼り付けられない場合は、手順2のコピーがうまくいっていない可能性があります。うまくいかない場合は、後述の手順(a)~(c)を試してみて下さい。

 
適当な名前を付けてHTMLファイルとして保存

適当な名前を付けてHTMLファイルとして保存

4. 適当な名称を付けて保存すれば、「JavaScriptを実行した結果として出力された内容」も含めた状態(※)でファイルに保存できます。

 
※ここには元々のJavaScriptソース(script要素など)自体も含まれている点に注意して下さい。このHTMLをブラウザで表示すると、JavaScriptの実行結果が二重に表示される可能性があります。それを避けるには、保存したHTMLソースの中からscript要素(部分の記述など)を削除すると良いでしょう。

■うまくコピーできない場合は:
 
ルート要素(タグ)の左隣にある三角をクリック

ルート要素(タグ)の左隣にある三角をクリック

(a) 図の赤丸部分のように、<html>タグの左隣には、斜めに傾いた「▼」記号が見えるはずです。これを1回クリックして下さい。

 
HTMLツリーが折りたたまれる

HTMLツリーが折りたたまれる

(b) すると、html要素のツリーが畳まれて、図の赤丸部分のように「 <html> ... </html> 」という表示になります。

 
コピーを選択

コピーを選択

(c) この状態で、「 <html> ... </html> 」の行の上で右クリックして、表示されるメニューから「コピー」を選択して下さい。

 
続いて、ChromeやOperaでの場合をご紹介いたします
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