自立していないと、いい恋愛はできない
一人でも幸せになれる人に
それによって、よりいい恋愛ができるようになることもあります。
アラン・コーエン氏の「人生の答えはいつも私の中にある〈下〉」(ベストセラーズ刊)には、こういったことが書かれています。
あなたの寂しさを取り除き、あなたの憧れたものを全て与え、過去の恋愛関係であなたが耐えた痛みと犠牲に見返りを与え、人生でうまくいかないことを直してくれる力のある人など、一人もいない。
これを読んでも分かるように、人に自分の幸せを委ねてはいけないんですよね。まずは、自分で自分を幸せにできる人にならないとダメなんです。自分で自分に与えていないものを他人に与えてほしいと望むことが、たぶんあなたの探し求める恋愛の実現の邪魔をしている。
出典:人生の答えはいつも私の中にある〈下〉/アラン・コーエン(ベストセラーズ刊)
自分で自分を幸せにできる人だからこそ、相手のことも幸せにできます。与える者は与えられます。つまり、相手を幸せにすることで、自分にも幸せが返ってくることも多いのです。
「類は友を呼ぶ」というように、自分で幸せになる力がなく、他人に幸せを与えてもらおうという人は、同じく“相手に幸せを依存する人”と結びつきやすいものです。そうすると、お互いに愛情を与え合うよりも、奪い合うような、不毛な関係になりやすいんですよね。
前述の本では、こういったことも書かれています。
自分自身を完成させてくれる人を探しにいくなら、それは自分自身がすでに完全であることを否定しているのだ。
恋愛関係は、互いに加算する関係ではなく、掛け算の関係だ。2分の1と2分の1を掛けると、4分の1。始めよりも少なくなることさえある。
恋人がいない時の方が、むしろ自分らしくいられる人は、意外と多いものです。それは、この本で言う、「恋愛関係は掛け算だから」というのはあるかもしれません。どんな恋愛関係も、あなたを今以上のあなたにすることはできない。なぜならあなたはすでに完全だからだ。
出典:人生の答えはいつも私の中にある〈下〉/アラン・コーエン(ベストセラーズ刊)
恋愛はお互いに精神的な自立をしている方がうまくいきやすいものです。それは、自分が「2分の1(=一人では不完全)」ではなく、「1(=一人でも完全)」で、相手も「1」であれば、恋愛をしても(=掛け算をしても)、お互いに「1」でいられるからです。
自分らしくいられることは、幸せには必要不可欠です。だからこそ、恋愛をしても、「1」になれるような関係を築いた方がいいんですよね。
では、そもそも私たちは、どうしてパートナーがいないと、「不完全」だと思ってしまうのでしょうか。それについて、次のページで紹介します。