テトラ ミニライト ML-5W |
灯具横にスイッチが付属し、利便性は高い。 |
製造元がテトラという事もあり、小型ライトの中でも最も目にする機会の多いアイテムでは無いでしょうか? 傘の部分はプラスチック製ながらも、シルバーで統一されたデザインは卒が無く、実際、販売店での売れ行きは好調のようです。
ただ、デザイン的に秀逸か?と問われれば、微妙なところです。灯具の横にON/OFFスイッチが付いているため利便性は高いのですが、その為に5Wの電球の割りに傘がやや大きく、バランスの欠けたデザインに感じます。
また、16mm以下の厚さであればフレームの有る水槽にも取り付け可能と応用範囲は広いのですが、やはり取り付け部分が大きくなり、アンバランスさは否めません。因みに20cmキューブ水槽にセットした場合、同社から販売される外掛け式フィルター(OT-30)は同辺に取り付ける事ができません。
テトラらしいと言えばそれまでですが、マスをターゲットにした製品であり、余りミドルユーザー以上を考慮した作りとは言えません。安全面や耐久性を考えた部品の選択といった面で、致し方が無い部分なのかも知れませんが。
本体裏側/5WのPL管に反射板が組み合わされる。電球と比較して、灯具が大きい点が気にかかる。 |
商品名からも分かるように、5WのPL管(6400K)が付属しています。傘の内側を覆うように反射板が付属していますが、同様のアクシークリッパーの7Wと比較するとやや暗く感じます。単体で見ても、やはり5Wの照明では、明るい印象は感じ取れません。
パッケージには、同社にラインナップされる水槽、17~41cm幅の水槽用と謳われていますが、実質鑑賞的に堪えうるのは20cm幅の水槽まで。20cm幅程度の水槽であれば、比較的光量を求めない水草であれば育成も可能です。やはり、反射板が付いているとはいえ、5Wの電球では20cm幅以下の水槽での使用が妥当です。しかし、そのサイズの水槽に対しては、器具全体が大きいことがジレンマに感じます。
やや太目のグレーの電源コード。 |
安全面と耐久性からの配慮でしょうが、電源コードも無粋な選択です。トータル的な完成度はまずまずですが、実質的な性能、デザイン面ではやや見劣りします。この業界の商品にありがちな、コストを抑えたが為の粗悪品とは異なり、廉価製品ながら最低限の堅牢性は十分に持ち合わせています。
多少のバランスには目をつぶり、魚をメインとしたアクアリウムであれば性能に何ら問題はありません。
何を重要視するかによって器具の選択は変わってきますので、自分のアクアスタイルに合った選択をしてください。
やや目に付く大き目のACアダプター(77×53×48mm)。50/60Hz共通。 |
テトラ ミニライトML-5W 希望小売価格 \2,800
製造元:テトラ