まだまだある、自虐してしまう原因
笑える自虐は、コンプレックスを解消してから
■原因3:自虐する自分にアイデンティティーを抱いてしまっている。
自分も他人も否定している人の中には、「斜めから物を見ている、ちょっと他の人とは違う(頭の良い)自分」として、自分らしさを感じてしまっている人がいます。そこにカッコ良さすら感じています。でも、そんなの自分らしさでもカッコ良さでも何でもありません。
どんな状況にも人にも物にも、良い面と悪い面があります。両方をきちんと見られるようになることが大事なんです。
悪い面を見つけることなんて、実は簡単なことです。目につきやすいですしね。それよりも良い面を見つけ、生かすことの方が何倍もエネルギーを使うものなんです。でも、その分、良い結果を掴むことができます。
悪い面ばかりを見つけて文句を言っているのは、ある意味、会議で人のアイデアに対して反対ばかりして代替案を持たない人と大して変わらないでしょう。
否定しているから、相手よりも上にいるような気分になりがちですが、自分のアイデアがない場合は、それ以下です。どんなものでも、人が作ったものを壊すのは簡単です。逆に自分でゼロから生み出す方が難しいものなのです。
■原因4:サービス精神で、自虐発言をする。
自分を落とすことで人を笑わせようとする人がいます。ただ、“笑いがとれる自虐”というのは、本人が大してコンプレックスを抱いていないことに尽きるのです。
例えば、「自分はデブ」だとを笑いにできる人は、そこまで太っていることに気にしていない人です。切実なコンプレックスを笑いに持っていこうとすればするほど、周りから見たら痛いので、正直笑えません。
もし、自虐で笑いをとりたいのであれば、むしろそのコンプレックスをなくしてから言うようにしましょう。
では、自虐キャラを抜け出すためには、どうしたらいいでしょうか?次のぺージで紹介します。