こだわりの炭焼きオーブンが名物
都会的な開放感にあふれた店内
ビジネスランチの客も多い
MRTラッフルズプレイス駅の目の前という好ロケーション、45階からの美しい眺めを楽しみながら食事ができるレストラン「Sear(シアー)」。ヨーロッパの数々の星付きレストランで修業を積んだ、クラウディオ・サンドリシェフがオープンしたお店です。英語で「焼く」という意味の名前通り、バルセロナのブランド、PIRA社のチャコールオーブンで300度で焼き上げるメニューの数々は、まさに絶品。また、天井の高い贅沢な雰囲気の店内ながら、シンガポールにしてはお手頃な価格でランチを提供していて、「味とコストパフォーマンスのバランスがいい」とメディアや食通の間でも人気のお店です。
カボチャの自然な甘みが生きている
今回はクリスマス前ということで、3コースで45シンガポールドルのクリスマスランチをいただきました。まずは、自家製のパンと、発酵バターを使ったホイップバターが提供されます。料理の味を引き立てる、シンプルな味わいのパンです。前菜は、香ばしく焼き上げられたマッシュルームの入ったカボチャのスープ。カボチャも、クリスマスの時期を代表するメニューの一つ。濃厚なポタージュスープ、上には軽やかな香りをプラスする、バジルのオイルと、飴掛けのクルミがかかっています。マッシュルームのジューシーさとクルミの香ばしさとコクに、カボチャの自然な甘みが生きたスープです。
コスパ抜群、絶品のお肉たち
シグネチャーの和牛のロースト
上品なスモークの香りをまとった七面鳥
メインは、クリスマス限定のスモークローストターキーか、シグネチャーの牛肉のローストから選べます。まず、香ばしいスモークの香りをまとったターキーは、しっとりとした食感で、とても滑らかな肉質。バターでソテーされた芽キャベツの付け合わせ、そしてヘーゼルナッツやピスタチオとメープルシロップを合わせたソースが添えられています。あっさりとしたターキーの身に、コクと香ばしさのあるナッツ類が程よいバランスです。ナッツ類の歯触りの良さも魅力的です。
柔らかいお肉は絶品
「ステーキハウス(Stakehouse)」を名乗るだけあって、外せないのが和牛のグリル。焼き加減を選べますが、お店の一押しは、ミディアムレア。赤身ですが、こちらも柔らかく、とても滑らかな肉質が楽しめます。サイドには肉のうまみを吸ったサヤインゲン、クリスピーなジャガイモのチップス、甘い玉ねぎを炒めたもの。シンプルでありながら、ごまかしのない味は格別です。どちらもおすすめなので、一緒に行った方と半分に分けて食べるのもいいかもしれませんね!
丸い形もかわいらしい
雪玉やクリスマスツリーのオーナメントを思わせる丸い形がかわいらしい、デザートのドーナッツはぜひアツアツを楽しんで。シナモンの香り漂う、クリスマス感たっぷりのドーナッツで、サイドにレモンのシャーベットとソースが添えられているので、ドーナッツといっても、すっきりとした印象に。ひんやりと凍らせたラズベリーとも相まって、暑いシンガポールでもするりと食べられてしまいます。下にあしらわれた黒ゴマのチュイルも、食感のアクセントになっていました。
カウントダウン当日はマリーナベイサンズの花火を見渡せる場所が用意されている
コースは食後のコーヒーや紅茶がついていますが、プラス3シンガポールドルでラテやカプチーノに変えることも可能。今回はそのカプチーノをいただきましたが、ふんわりとした泡の、香り高いカプチーノでした。特別メニューの提供は12月26日までで、デザートなどのメニューは少し違いますが、定番のメインディッシュ、牛肉のステーキなどは通常のコースランチ(2コース32シンガポールドル~)でも提供されています。12月31日には、カウントダウンイベントも行われる予定とか。食事の後、テラス席に移動して、ちょうど目の高さに打ち上げられる花火を見ることもできるそうですよ。
こだわりのオーブンで焼き上げたおいしい炭焼きのお肉と、ちょっと贅沢な気分を味わいに、訪れてみてはいかがでしょうか?
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■ SEAR Stakehouse (シアー・ステーキハウス)
営業時間:ランチ 12:00~15:00(平日のみ)、ディナー 18:00~23:00、(日曜休)
住所:50 Raffles Place, #45/46-01, Singapore Land Tower, 048616
電話: +65 6221 9555
アクセス:MRTラッフルズプレイス駅から徒歩5分ほど
(Singapore Land Tower に入り、右手のエスカレーターを上がってから専用エレベーターに乗ります)