最近のママ友トラブルの傾向は?
ママ友付き合いってどうしてこんなに難しいの?
ママ友トラブルというとどんなことをイメージしますか? 仲間はずれ、陰口、現代ならではのバーチャルいじめ……。このように、ママ友トラブルというと、グループ内から“はじかれる”イメージがあるのではないでしょうか。たしかに最近テレビドラマで描かれるママ友相関図は、グループに属しているゆえの悩みを描いているものが多いですよね。
しかし、最近私がよく出会うのは、
- 自分から声をかけられない
- 親しくなる前に自分から壁を作ってしまっている
ママがひきこもりたくなる背景にあるもの
■心の氷山の存在経験上、ママ友の輪に交われないと悩む方はほとんど、人間関係にプレッシャーを感じやすい思考グセで悩んでいます。この記事「子育て中のイライラと不安、”心の氷山”が原因かも!?」の中で取り上げた「対人関係についての氷山」がそれに当たります。
自分軸よりも他人軸が強く、「私が会話を盛り上げなくては」「相手に迷惑をかけては絶対にダメだ」と人間関係に対し大きな気負いがあるために、輪に入ること自体が大きなハードルになっていきます。それが度重なると、拒絶されることへの恐怖感が先に出るようになり、「私なんかと話してもどうせ楽しくないだろう」と動く前にシャッターを下ろしてしまうことがあります。
■母親としての自信喪失による負のスパイラル
もう1つ、ママの心が関係しているのが、自己否定感によるもの。人はいったん自信を失うと、それが他に連鎖することがよくあります。1つのことがダメだと、もう全部ダメなのではないかと思えてきてしまう慢性的な自信喪失です。
日本は「女性にはもともと、母性が備わっている」という母親神話が非常に強い国。母親に対する世間の目がとてもシビアです。できて当たり前、できないと責められます。それゆえ、産後に「自分はダメだ」と感じることが増え、自分への否定感が生まれやすくなります。そんな自己否定感が人付き合いにも影響し、「私なんて」と自己卑下してしまうように……。
■ネットやスマホでのバーチャルな空間の存在
現代ならではの間接的なコミュニケーションも一因でしょう。今の時代は、メールやラインなどの世界に頼り過ぎている傾向があります。それでコミュニケーションが済んでしまうことで、実際の対人コミュニケーションが減ってしまい、結果的にリアルな人間関係が苦手になってしまいます。
また、ネットの世界は閉鎖的なようで、情報に関してはオープンなところがあります。例えば、SNSで友人の投稿を見たら、とても華やかで楽しそうに見えて、「私のいないところでこんなに繋がっているんだ」と勝手に落ち込んでしまったり……。見なくていいものまで見えてしまうのがネットの世界。まだ始まってもいない人間関係に勝手に終止符を打ってしまうきっかけになりかねません。
次ページでは「ひきこもたないための3つの心がけ」を紹介します。