「一日中光が入る天井の高い広いリビング」を希望されていたところ、SE構法なら木造で実現できることを知り、その展示会で目にした設計事務所アーキプレイスの住宅のデザインに共感し、1年後にこの土地を手に入れたのをきっかけに、石井正博さんと近藤民子さんにご自宅の設計を託しました。
テラス付きの間口の広い家
1. ベージュ色のボーダータイルで覆われた暖かみを感じる外観。 写真:設計事務所アーキプレイス |
2. 東側の外観。手前の傾いた屋根は北側の斜線規制によるもの。 |
3. 趣味室のドライエリアからデッキテラスへ上がる。縦格子のルーバーは物干バルコニーの目隠し。 |
4. デッキテラスの奥行きは7.5m。 |
1区画が60坪以上の雛壇状に整地されたこの土地は、バブル景気の頃に低層の集合住宅の建設が予定されていました。景気の変動により、基礎の段階まで進んでいた計画は変更され、現在のゆったりとした戸建ての分譲地に生まれ変わったのです。
前面道路から続く間口の広いアプローチの先に、フラットな屋根とベージュ色のタイルの外壁が印象邸な大きな2階家が建っています。既存の擁壁を削って地下室とし、手前に玄関を設け、擁壁の前面はフェンスで囲われたテラスになっています。ここは隣家との緩衝地帯の役割も担っています。この空間のお陰で、隣地に家が建っても多摩川への眺めが遮られることはありません。
◆建築データと建築家プロフィール